山形の観光・イベント・グルメ情報を、山形三吉が取材・編集して毎月お届けします!

ホーム > 山形そばを食う会

山形そばを食う会

第336回 山辺町「そば処弁天」の巻

CIMG0459

CIMG0459

山形三たてそばを食う会
第336回 山辺町「そば処弁天」の巻

採れたての山菜を肴にぜいたくな一日
自分で採ったワラビを土産にごきげん
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
写真2
写真2
写真2
写真2
写真2

 

この春は寒暖の差が激しい、という。3、4月は行きつ戻りつの日が続いた。東北地方の桜開花も当初の予報から4、5日遅れた。

 
 昨年は季節の進み方が早く、5月のそば会は山菜採りと抱き合わせだったな、などと思い返していたら、相澤先達から「今年もワラビ採りとセットでそば会を開く」との案内である。しかも定例日の第3日曜日だという。昨年は早い季節の進み方と店の都合でウイークデーに開き、常連からさんざんブーイングが起きた。
 相澤先達の生まれ故郷・山辺町「そば処弁天」。山間部の集落にポツンとあるので、参加者泣かせである。しかも現地集合だ。
友人の車で途中道を尋ねながら定刻10分遅れでたどり着く。車で5分ほどのワラビ畑へ。昨年の枯草の間にぴょんと飛び出すワラビが正に採りごろ。30分ほどで各自満足できる収穫になった。
 
 この日は店の営業日。一般客と入れ込みである。車での参加者が多く、相澤先達が用意した酒は「純米米鶴」1升(1升は1・8㍑)。参加者からもう1本差し入れがあり、たっぷり感がある。
 
 テーブルにはワラビの1本ゆでが大皿に用意されている。続いてシドケとアイコのおひたしだ。乾杯の後、歓談が始まる。ご主人の吉田さんから山菜について話題提供がある。「東電福島第1原発事故による放射能汚染で、行政からさまざまな注意喚起がある」。福島からこんな遠隔地でも事故と無縁でないのだ。「ワラビのあく抜きに使う灰にまで指導が出ている」。8年も経っているのに、と驚く。「コシアブラは基準値以下ではあるが、セシウムが検出さされ出荷できない」コシアブラは場所を問わずなぜか放射性物質を吸着しやすい。
 吉田正春さんが参加者に尋ねる。「自分の年齢を考えて、それでもコシアブラを食べたいなら、出します」。参加者は「食べたい!」。大皿にお浸しが出された。
 アイコ、ワラビの煮物、ワラビ汁(身欠きニシン入り)、天ぷら(コゴミなど)なども出て、酒が進む。外は見渡す限りの新緑。山菜を味わうには格好のロケーションだ。
 
 締めはざるである。粉は地元産。これも地元産のワサビが添えられている。天気よし、味よし。「来年もここで会いましょう」。相澤先達の締めのあいさつで、季節感たっぷりのそば会は大団円となった。

 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2017年1月号 | 情報更新日:2019/05/31

このページのトップへ