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山形そばを食う会

第322回 上山市「原口そばや」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第322回 上山市「原口そばや」 の巻

酒の肴なし、そばの注文は各自の異例パターン
名物そばがきはそれに勝る絶品の味で話も弾む
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
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 蔵王山系の登り口に位置する農村集落。その中に1軒だけ存在するお店、それが今回の会場「原口そばや」(上山市)。店名は集落の地名に由来する。山形市から車で30分ほどの距離だが、今回は原則現地集合のお達しである。
 農家の座敷そのままに並べられたテーブルに就くと、相澤先達は「会費はまだ集めないで」と言い残して調理場の方に消えた。なぜ?
「今日はお酒の肴はありません」。戻った先達から出た言葉は驚くべきものだった。「お酒代だけを集めます。あとは自分が食べたいものをメニューから選んで注文してください。お酒は米鶴酒造(高畠町)の3本を用意しています」。
 定型崩し極まれり。長い三たてそば会の歴史でもおそらく初めてである。お酒の「当て」は各テーブルに1皿の白菜漬だけ。「分かっていれば何かつまみを用意してきたのに」。参加者からは恨み節も。中には情報を事前にキャッチした人もいて、用意したサラミソーセージが回される。
 
 聞けば店からは「一般のお客さんが多く、料理は用意できない」と言われた。相澤先達は、そこまで言われながらなぜこの店を選んだのか。答えは原口そばや名物の「そばがき」を味わってほしいと、と考えたからだ。
 多くの人がそばがきとざるそばを注文する。メニューには、肴になりそうなものはない。でも各テーブルの話は弾む。おそらくは米鶴のお酒が「超辛口純米酒」を始めとして、旨い酒ぞろいだったからだろう。おいしい酒は肴がなくても飲めるのだ。頼み込んで、ナス漬を出してもらった。
 
 お待ちかねのそばがきが出る。ゴマだれ、納豆だれから選ぶ。筆者はゴマだれを選んだ。先達から「かつてマシュマロのようだ、と表現した女性がいる」と紹介があった。軟らかさといい、たれとの相性といい、絶品である。蕎麦の食べ方としては、そば切りより歴史が長い、とも聞いた。
 締めのざるそばは、2人前はあろうかというボリューム。本格派だった。頂いた店の名刺には「味なら日本一」とあった。

 


 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2017年1月号 | 情報更新日:2018/04/05

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