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山形そばを食う会

第315回 山辺町「ぶん文」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第315回 山辺町「ぶん文」 の巻

やはり貫けなかった「お酒なしの例会」
人気の「ぶっかけそば」を堪能した一夜
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
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 慌ただしい案内だった。いつもの手紙でない。電話での連絡。なんでも相澤嘉久治先達が17年ぶりに風邪をひいて、1週間寝込んだという。日にちは決まっているので、手紙を出すいとまがなかった。
 電話の中で「おやっ?」と思わせる言葉があった。「お酒なしの例会とする」と言うのだ。今回の会場は、先達の古里山辺町の「そばやぶん文」。店からは「急な依頼なので肴は用意できません」との断り。
肴がなければそば前を出しても仕方がない。三たてそば会史上初めての「お酒無し例会」。本当に実現したのか?
 ぶん文の人気メニューは「ぶっかけそば」。「せいろ」も出ると言うが、乾杯のセレモニーもなしに最初からもくもくとぶっかけそばに挑戦するのだろうか。どうもそば会のイメージにならない。
 JR左沢線羽前山辺駅から、タクシー乗り合わせで会場へ。店席の造り上2グループに分かれる。テーブルには小鉢が3個ずつ並んでいる。ナメコ煮、キクラゲ、キュウリとナスの漬物。「やっぱり酒なし例会は幻かな」と予感させる。
 相澤先達があいさつに立つ。風邪をひいたいきさつの後「実は店からお酒を1本頂きまして…」。16人の参加者で1本だから銚子に分け、「おしめり」程度に頂く。「お酒なし」の案内で車で来た方もいて、飲んだのは参加者の3分の1程度か。
乾杯の発声もない、もの静かなそば前である。おかげで? 筆者は参加者の全景を撮る機会を逸してしまった。
 「かつてそば処みねたの主人、峯田徳重さんは山菜王と称せられた。一さんは彼の血を引く甥御さん。無理に今回引き受けていただいと」と、趣旨を説明した。
 乾杯の発声が終わると、盛り合わせの山菜に一斉に参加者の箸が伸びる。ワラビ、ウドの白和え、フキ炒め、山菜ではないがキャベツとキュウリの漬物。用意された酒がテーブル間をぐるぐる回る。
 続いて出たのがワラビの1本漬け、タケノコ・ウルイ・牛肉の炊き合わせ。やや間を置いて天ぷらの盛り合わせ・コシアブラ、タラの芽、タケノコの3点セットだ。

 

 締めは二八そばのせいろ。終わってみると、やはりいつものそば会とは雰囲気が違う。
そば会は「そば」を仲立ちにしたコミュニケーションの場であるが、お酒の役割も大事だ、と感じた例会だった。
そば前の言葉通り、そばを待つしばらくの時間、飲みながらのさりげない会話、それが独特の雰囲気を作っていたのである。

 


 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2014年10月号 | 情報更新日:2017/08/07

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