ホーム > 山形そばを食う会
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てんやわんやなのである。
今回の会場は高畠町の「そばの里和田地区公民館」、お目当ては「たかはた『そばまつり』」。お店でなく、いわば臨時会場。ただでさえ運営がむつかしい会場での2回目の開催だが、何と主宰者の相澤先達は沖縄に急な用事ができて欠席なのだ。
まずは机の並べ方。昨年の第1回で先達は「コ」の字形を指示した。ところが昨年のいきさつを知らない人もいる。それが決着したと思ったら、会費の集計がなかなか終わらない。遠隔地での開催なので車で直接来た人も多く、お酒を飲む人飲まない人の識別が普段と異なるからだ。
成り行きで小生が進行役を務める。浦井雄治会長代行があいさつ。相澤先達が不参加となったいきさつ、そばまつりの趣旨などを説明する。「乾杯」ができたのは定刻から20分以上たっており、参加者から「まだなの?」の催促の声が出るほど。しかるべき人が居ると居ないのではこれだけ違う。
「そばまつり」を企画運営する地元の有機農家菊地良一さん(80)から、ごあいさつをいただく。そばそのものについても、食べ物全体についても造詣が深い菊地さん。昨年はうんちくのあるお話をさまざま頂いたが、今回は2回目とあってあまり詳しいお話はなかった。ただし、そば会終了後菊地さんの畑で「ゲンキナ」を摘ませていただくので、その野菜の栄養価を用意した資料で詳しく紹介いただく。
今回も相澤先達は地元「高砂屋」謹製の折り詰めを用意した。ふろふき大根、ぜんまいの煮物など野菜中心だがバラエティーに富む。酒は町内・後藤康太郎酒造店の生貯蔵酒「錦爛」300㍉㍑1本ずつ。
打ちたてゆでたての板そばは、各自2枚ずつ。そば券との交換制である。料理もそばもおいしいが、先達がいないと話題の進行に流れができず、どうしても黙々飲み黙々食べる、そんな雰囲気になる。
頃合いを見計らって、菊地さんから声が掛かる。「そろそろ畑に行きますか」。ビニールトンネルに覆われたゲンキナ(正式名称アカザカズラ)はまだ青々としている。ビニール袋に満杯摘ませていただく。「食べる薬とも言われています」と菊地さん。
会場で別グループの参加者から「一緒に行ってもいいですか」と聞かれ、断った。かわいそうなことをした、と思ったが私たちへ特別の計らい。仕方ない。
相澤先達の存在の大きさをあらためて知った一日だった。
そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。
カテゴリ:2014年10月号 | 情報更新日:2016/12/07