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山形そばを食う会

第299回 飯豊町「白川温泉 白川荘」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第299回 飯豊町「白川温泉 白川荘」 の巻

ほてった体にしみわたるどぶろく
 
遠 藤 深 雪(仙台市在住)
 
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 今回は「2月のそば会はどぶろくとそばを食べに白川荘に一泊」との簡単な連絡があり、「必ず参加します」の一言で予定が決定しました。

 昨年6月に、白川荘主催のワラビ採りツアーに参加したくて相澤さんに相談してみたところ、一人参加でもこころよく受け入れていただけました。
その目的は、採れたてのワラビをすぐに塩漬けにして保存することと、保存したものをどうしたら青々としたワラビに戻せるか、これが知りたくて泊まり掛けで来た次第です。

 親切な白川荘の従業員の方からアドバイスがもらえました。銅なべに内側に薄く味噌を塗り2日ぐらい置いたらその中に水を入れ沸騰させ、塩のついたままのワラビを7分間煮立たせる。あとは水にとる。8㌔も採れたワラビは、ご近所に配りコミニケーションに役立ちました。
 量的にも、昔から受け継がれている知恵を教えていただき、大きな収穫ができて大満足でした。

 今回は初夏の景色とはがらりと変わり、水墨画のような雪景色を見ながらの温泉ざんまいです。ほてった身体に美味しいどぶろくが五臓六腑にしみわたります。ヤマメの塩焼きにがぶりと喰いつき、美味しい打ち立てのそばをいただいて、気分は格別です。朝食には、ゼンマイの煮つけとワラビのお浸しをいただき、地元らしい料理を満喫しました。
 飯豊町はこころのふるさとを感じ、四季折々また訪れてみたくなるところです。

 


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白川荘へふたたび
 
千 明 久 枝(仙台市青葉区在住)

私が初めて白川荘へ行った時は、雪が多く、行けども行けども雪の壁。道路も圧雪状態でした。今年は暖冬。「雪は少ないです。」と赤湯駅西口へ迎えに来て下さった運転手さんの開口一番。それでも白川ダム辺りまで行くと雪の量は一変しました。飯豊の山麓、白川山荘は初めての時そのままのたたずまい。雪の中にありました。どぶろく特区、飯豊の夜が待たれます。

 「今夜はどぶろくをたっぷり飲んで下さい。」
白川荘をこよなく愛する相澤氏の声を背中に聞いて二階の部屋へ――。今夜私と共に眠る女性は深雪さん。荷物を置き早速、美人の湯へ――。風に吹き流されてくる雪を見ながらゆったり温泉に身をまかせました。何と贅沢な一時でしょう! じんわり汗がにじんで参りました。
 六時三十分。どぶろくでの乾杯を皮切りに宴会が始まりました。厳冬の山深い宿で〝山の幸〟〝海の幸〟を堪能し尽しました。ほんとうに御馳走様でした。

 山形ではよく緑鮮やかな蕨がお膳に並びます。そして此夜、山形の蕨の緑色の不思議と何故が解けました。蕨を茹でる時、蕨に塩をまぶし銅鍋を使用、更に手をかけ春の息吹をそのまま閉じ込めるのです。そしてそれは緑色の蕨が一年中食べられるようにとの山里に住む女性たちの生活の知恵だったのですね。
それは又、長い冬を耐え、芽吹いた山菜への彼女たちの思いの深さでもあるのでしょう。お膳の味噌汁を飲み切った時、お椀の底に細かく切った蕨が埋んでいました。多分、切り揃えた後に残った不揃いの蕨に更に一手間をかけて一本の蕨を使い切った証でしょう……。時間と手間と心を寄せた保存食! とても粗末にはできませんもの。一茎の蕨を味わいつつ、厳しい自然と共に暮す女性たちの本物のやさしさ、きびしさを、考えさせられた一夜でもありました。


 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2014年10月号 | 情報更新日:2016/03/04

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