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山形そばを食う会

第293回  中山町 「むら熊」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第293回 中山町 「むら熊」 の巻

咲かしめんかな―紅の花―
 
千 明 久 枝(仙台市青葉区在住)
 
写真1
写真2

 

 二百九十三回目の「山形三たてそばを食う会」は八月二十三日、中山町にある、和風れすとらん「むら熊」で開催されました。参加者二十六名。「むら熊」二階の大広間は、大盛りあがりとなりました。

 さて、案内状の一部に、中山町には山形県内陸部を代表する、昔の大庄屋「柏倉九左衛門家」の邸があります。
そこの紅花を使って「むら熊」の主が、紅花切りに挑戦するという図式、と書かれてあり、「柏倉家見学」も予定されているとの事。仙台は少々雨模様ながらこころ晴々、いざ出発! となりました。

 紅花には、〝半夏生の一輪咲き〟そんな不思議な謂われがあるのだとか―。
その昔、紅花が京の都に運ばれ、〝金〟ほどの価値があったとも聞く。山形の紅花と京の都の高貴な女性たちとの繋がり、縁に思いを馳せました。一茎に一輪、鋭い棘で身を守り花になる紅花。
山形に巨万の富をもたらした花は、今も咲き継がれて絹の糸、絹の布を染めあげる。今夏、柏倉家の畑でも、久しく途絶えていた紅花を咲かせてみたと、十六代御当主から聞きました。蔵座敷の仏間に展示された紅花染の着物の傍らにさり気なく置かれていた紅花は、今年咲いた花だったのかも知れません。

 「百聞は一見に如かず」柏倉家に足を運んでは自身の五感をフル活用、見て、聞いて感じて下さい。
往時の豪農の邸宅での暮らし振りを、庭、木、石、障子の桟、紙に至るまでー。たっぷりの時間を用意して、出かけてみてはいかがでしょう。中山町、岡地区。短い時間ではありましたが、広大な庭、古木を吹き渡る涼風に、身も心も洗われ癒され柏倉家を後にしました。
邸の前に広がる畑には大輪の蓮の花が咲き、チラシさながらの景観。最高の時をいただいた気がします。

 「むら熊」へは、柏倉家十六代御当主も御一緒して下さいました。
準備万端、整った「むら熊」二階の大広間が今日の会場。今や遅しとばかりに私達を、迎えてくれました。掲載の写真に見る通りの豪華な料理は、各々に暑い山形を凌ぐ独特の野菜料理。だしのかかった冷や奴。色よく漬かった茄子ときゅうりの浅漬。オカヒジキ、舞茸、かぼちゃの天ぷら、私は夏野菜の煮もの碗に、メロメロでした。
プリプリのエビ、丸ごとトマト、茄子は口の中で溶けました。この「夏野菜冷やし鉢」と、気仙沼から到来の日本酒、濃いお酒がよく合いまして、何時になく杯が進み、気がつくと私は紅花よりもあかく変身して居りました。

 お蕎麦は二種。紅花切りと、山形独自の夏新そば。紅花切りに挑戦された事でもあり、この時期、毎年、紅をさした蕎麦が味わえるよう今後の精進に期待致します。

 「満足と感謝。」月並なことばですが改めて「素晴らしい山形」に、此の二文字の思いを重ねたいと思います。

 


 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2014年10月号 | 情報更新日:2015/09/02

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