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山形そばを食う会

第290回  西川町 「手打そば 杉乃屋」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第290回 西川町 「手打そば 杉乃屋」 の巻

寒河江川のほとりで店主のこだわり
赤杉器と手打の美味しいそばを!!
 
阿 相 直 人(仙台市青葉区在住)
 
写真1
写真2

  本日は全国的に晴れ!! 桜前線は早くも北海道へ。山形に入って車窓には啓翁桜が満開でありました。
 仙台より寒河江ETCパーク、スマートインターを降り、工業用地を経て、同席の菊地氏が山形で仕事をしていた頃、毎日通った県道二十八号線(昔は農道だったという)を直進すると右側に杉乃屋が見えてくる。
 十一年前家屋大工をしていた店主、大沼喜一さんは、そば打ち大会で銀賞を取り、奥様の賛同もあり夫唱婦随のお店を築いてきたと云う。
 店内より寒河江ごしに見た風景は最良!! 室内を見上げると、一本木(むく)の巨大な梁が印象に残った。
 南高前より相澤先達が到着!! 何と今日は四十名の大台参加者で盛況であります!!
 さてテーブルの前には――
 ・山ぶどうのジュース
 ・染み大根と身欠にしんの煮物
 ・こごみのお浸し
 ・ヒョウと糸こんの煮付
(お正月にヒョッとして良い事があるかもということで、食すらしい)
 ・大根の山ぶどう漬け物
 ・葉山のわらび一本漬け
(今迄で最高の味でした)
 ・ヨモギとフキノトウ、山吹の葉の天麩羅
 奥様はどれもこれも地元の食材で自家製の物を出していると胸を張る。
 『店主と美人の奥様が前に出てご挨拶』
 素朴なお二人、おしどり夫婦!! 阿吽の呼吸といおうか、探究心の強い店主とそれについていく奥様の姿が、何と心地よい事かと思いました。
 いよいよそばの出番!! 店主こだわりの赤杉をくり抜いて作った器の上には、最極上の北海道産の牡丹二八そば。外殻を入れると風味と栄養も増すということで、出てきた手打そばは、程好いかみごこちとのど越し。
その日のそばの出来方に合わせて作るという相方ツユは辛くもなく、甘くもなく、私にとって最高満点のそばとなりました。
今日はかつて萬盛庵の「山形そばを食う会」で三人娘と云われたという仙台の佐々木さんと迫さんも参加。
相澤先達の山荘を掃除したという思い出の話なども戴いて大いに盛り上がりました。
 どう云う訳か本日の私は運転手!! 酒を飲むことあたわず、あら玉の改良信交、錦爛の純米酒、それに相澤先達が「あらきそば」の芦野又三さんから戴いたという特別の酒の香りだけを戴いて飲めず残念無念!!
 余興はいつもは森屋女史の歌!! どっこい今日は店主の葉山幸生の大黒舞の踊りで〆と相成りました。
 最後はお二人を囲んでお店の前で記念写真!! 私の又来て見たいそば店となりました。
 本日も山形のそばに感謝!!

 

 


 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2014年10月号 | 情報更新日:2015/04/27

第289回 山形市 「手打蕎麦 花火」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第289回 山形市 「手打蕎麦 花火」 の巻

そばと焼き鳥のミスマッチがうれしい
酒がついつい進むのも今回は先達公認
 
穴澤鉄男(元河北新報山形総局長)
 
写真1
写真2
テーブル

 ミスマッチの妙、という言葉がある。手打ちそばと焼き鳥の取り合わせがなぜミスマッチなのか、論理的に説明するのはむつかしい。
しかし実際、「そばや」を名乗る店が焼き鳥を正式メニューにしている例をあなたは聞いたことがあるだろうか。ミスマッチの妙を地で行くのが、今回の会場「花火」(山形市成沢)だ。
 会は、相澤先達の長めのあいさつで始まった。なぜ長めになったか。案内状に「今回に限り、そば前(お酒)の量を制限しない」という趣旨の文言がある。それをまともに受け取り、焼き鳥につられお酒がはかどれば、そば会が「宴会」になってしまう。「そもそも三たてそば会は定員16人で、お酒は2升(1升1・8㍑)、1人当たり1合2勺が決まり」から始まり「そば会の趣旨を忘れず、ほどほどに飲むよう」とくどいほど強調した。
 お酒をつぐグラスは、大きめのものが用意された。
「各テーブルに用意したお酒を、1人1合2勺程度ついで」と相澤先達。用意したお酒はそれで空になるはずだから、もしそれ以上飲みたければ各自自腹でどうぞ、と言うわけだ。
 まずは五月菜の和え物、山形名物「だし」を掛けた寄せ豆腐とそば会らしい肴。
加えて山掛けがある、鶏の空揚げがある。
最後に期待の焼き鳥が登場。これで日本酒が進まないはずがない。
それぞれが追加のお酒を注文し始めるが、仙台から参加の佐藤悟会員が気前よく1升瓶2本を追加注文したのである。これが各テーブルを回り、1人1合2勺どころでなくなった。
 しかし…。会冒頭の、相澤先達の「長い説教」はそれなりに効き目があった。心配するほど座は乱れず、本来の目的もりそばに到達できた。大蔵村産最上早生を使った10割そば。細打ちで、ほんのり緑色がかっていた。
 ミスマッチ誕生のいきさつは? ご主人によると、こうだ。昼は普通の「そばや」だが、夜は居酒屋を兼ねた店になる。
客からの「何か酒のつまみを」という要望で始めたのが焼き鳥。「手打そば」「焼き鳥」の二枚看板の店になった今でも、午後6時なるまでは焼き鳥は出さない。ミスマッチの妙を楽しめるのは夜だけ。
店のパンフレットは、そんな事情を物語る苦心の作。三つ折りで、表紙が二つある。
「手打蕎麦花火」の表紙以下には、お昼のお品書きとしてそばのメニューが、裏面「地鶏料理はなび」の方には夜のお品書きとして焼き鳥メニューが並ぶ。ただし、そばは夜も注文可能。
山形におけるそば文化の多様さ、奥行きを物語る店である。

 

 


 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2014年10月号 | 情報更新日:2015/04/01

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