山形の観光・イベント・グルメ情報を、山形三吉が取材・編集して毎月お届けします!

ホーム > 山形そばを食う会

山形そばを食う会

第281回 山形市 そば・会席料理 「なかや」 の巻

CIMG0459

CIMG0459

山形三たてそばを食う会
第281回 山形市 そば・会席料理 「なかや」 の巻

 
蕎麦という ひとつに集まる幸せな時間
 
村岡 宣子(仙台市青葉区在住)
 
村岡氏
前菜
煮物
テーブル

日本の各地が異常な豪雨に見舞われていたその日、山形は薄曇り。会場「なかや」は、金山杉の落ち着いた木目の美しい座敷を持つ「そば・会席」の店であった。開け放たれたそとからは苔むした静かな、それでいて、置かれた庭石が力強さを感じさせる日本庭園が見渡せる。まさに蕎麦会席にふさわしい舞台である。

そしてこの日は55年間地主(痔主)でおられた相澤代表が、ついにかの分身と決別し23日もの入院の末「山形三たてそばを食う会」(281回のうち3回のみの欠席。そのうちの1回となった)欠席の翌月の会である。以前と変わりない元気な姿にみんな安堵し乾杯の声も一段と弾んだものとなった。

前菜は二色そば寿司、胡麻切りとつるむらさきのお浸し、芥子きりサラダのトマト添え。煮物は真鯛のそばきり、南瓜、山形茄子、蛇の目人参、隠元。揚げ物は揚げそば。そしてメインのもりそばである。

水色の長方形の角皿に置かれたみずみずしい緑のもみじ葉。その上に乗せられたクリスタルの器にトマトの赤が映える。器の楽しみがあるのもうれしい。蕎麦はおいしいだけでなく、主人の人柄、空間の持つ居心地の良さ、器の美しさも重要である。

水を切ったばかりのつややかなもりそばを箸がするすると手操り寄せる。上品な細めの蕎麦に甘さが感じられる。ふと気が付くとお隣りは三杯目のお代わりがすんでいた。「秀鳳」、「東北泉」、「あら玉」の三本のお酒の瓶が空になる頃には、そちらこちらに大きな笑い声が広がる。生き方も考えも様々な人たちが蕎麦というひとつに集まる幸せな時間がここにある。

帰りの仙山線の車窓から見える山々は西日を返し、関山を過ぎるころには深い霧につつまれていた。次はどんな景色と蕎麦に出会えるのだろうか。まことに楽しみな蕎麦会である。

 


そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2014年8月号 | 情報更新日:2014/07/31

このページのトップへ