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山形そばを食う会

第278回 山形市 手打ちそば 「きふね」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第278回 山形市 手打ちそば 「きふね」 の巻

 
春の変わりそば「桜切り」への期待でそば前はそこそこに端正なそば会実現
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
乾杯1
乾杯2
そば
てんぷら

春らんまん。会場「きふね」(山形市天神町)に向かう車から垣間見えた霞城公園の桜は、今まさに満開。通りにひしめく車の数から、公園内での宴の賑わいが容易に感じ取れた。

わが「山形三たてそば会」も負けてはいられない。こちらは風流に「舌と鼻で花をめでる」ことにする。今回のテーマは「桜切り」である。

相澤嘉久治先達から届いた案内状には、店の主人に、おずおずと桜切りを所望した様子が伺える。「薄盛りでいいから」何とか用意いただけないか、と。師匠である「竹ふく」(山形市)主人から伝授された何種類かの「変わりそば」の中でも、桜切りの技術は飛び切り難しい。

この日の参加者は何と32人。その多くが仙台、名取など宮城県勢だ。相澤先達のあいさつは、愚痴とも感謝ともつかぬ言葉で始まった。

「山形そばが、こんなにたくさんの方々に愛されることは、とてもありがたいのだが…」と、参加者数を報告。その先の言葉は飲み込んでしまった。言いたいことは察しがつく。一つは、「薄盛りでいいから」と遠慮がちに桜切りを頼んだにもかかわらず、結果はかなりの量の変わりそばを店に用意させるに至った。二つは、会場までの移動手段確保が容易でなかった。

せっかくの桜切りの味と香りは「そば前」が勝っては、つまり酔うほど飲んでのでは台無しになる。今回、相澤先達は用意周到だった。「前回は、たっぷりそば前を用意し『まるで宴会』とおしかりを頂戴した。今日は、お酒は2本(1本1・8㍑)まで、の原則に立ち返る。そうは言っても、前回の27人の参加者に6本から、一挙に32人に2本では落差がありすぎる。特別に、山形の地酒『十四代』を1本用意した。全員にチョコで1杯ずつ回してほしい」。

肴は、ウルイとニシンのぬた、山菜天ぷら、豚角煮、テーブルごとにキャベツ・キュウリの漬物、とごくスタンダード。

ほんのり酔ったところで、早々に桜切り登場。ピンク色はあくまで淡い。細打ちは師匠譲り。ちょっぴりそばつゆをつけ口に運ぶと、桜もちを食べた、あの味と香りがする。

続いて出されたボリュームたっぷりの普通板そばを頂いた後、主人の伊藤隆二さん(43)が奥さんを伴ってあいさつに登場。参加者から、桜切りの作り方に質問が飛ぶ。「味と香りは、桜の葉を使います」「で、色は?」「うーん、企業秘密ですね」。どっと笑いが起こった。(了)

 


そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2014年5月号 | 情報更新日:2014/04/30

第277回 天童市 手打ちそば 「丁才」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第277回 天童市 手打ちそば 「丁才」 の巻

 
料理もそば前もたっぷりで宴会モード「2本まで」の原理はどこへ行った?
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
乾杯1
乾杯2
そば

われらが先達相澤嘉久治氏は、こと「そば会」に関しては原理主義者である。いや「あった」と訂正すべきかもしれない。

今回の会場は、天童の温泉街からやや外れた閑静な地域にある、手打ちそば「丁才(ちょうさい)」である。参加者は27人。3グループに分かれて、何とか会場の座敷に収まる人数だ。テーブルのそこここから「おー」という声が聞こえる。なぜか。

目前に並ぶ、そば前の肴、というよりは「料理」が点数、ボリュームとも半端でない。まず突き出しの3点盛り。ベビーホタテ、ツブ貝とアサツキの和え物、ナメコ佃煮。椀には、じっくり煮込んだ牛筋。大ぶりのサバ味噌も皿に控えている。銘々ではないけれど、ゲソ天、漬物も大皿にドンと盛ってある。そして鶏肉とキノコの鍋が、テーブル中央に鎮座し、コトコト音をたてている。

そば前に関しても、この日の相澤先達は、いつもと様子が違う。「お酒は2升まで(1升=1・8リットル)」が口癖で、差し入れで3本目が届いても、それは片隅にそっと寄せて置くのが相澤流。ところがどうだ、今日は。差し入れを含め6本の酒を、どんと出してしまった。にごり酒あり、純米吟醸あり、酒類が多彩だ。「純米吟醸は、香りがありすぎてそば前には適しないのだが」と相澤先達は言いつつ、それを止めない。

かくて「そば前は、そばをおいしく食べるための黒子」「肴は、そば前がのどを通るための付け足し」という、相澤先達の原理原則がこの日はどこかに吹っ飛んでしまった。「これでは、そばが入るお腹が無くなる」と言いながら、みんな料理と酒をせっせと口に運ぶ。

なせるかな、そばが出ると1枚がやっと。中細の麺は素直なおいしさだが、2枚目は3人でつついても、いくらか残ってしまった。

最後は、仙台グループの女性から歌が出て、すっかり宴会モードで会場は盛り上がった。

相澤先達、いったいどうしたの? 今回限りの心変わりかもしれないが…。

鳥とキノコの鍋
鳥とキノコの鍋
牛すじ煮
牛すじ煮
突き出し
突き出し
サバ味噌煮
サバ味噌煮
ゲソ揚げ
ゲソ揚げ
漬物盛合わせ
漬物盛合わせ

 


そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2014年4月号 | 情報更新日:2014/04/03

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