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山形そばを食う会

第271回 村山市 手打蕎麦 「おんどり」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第271回 村山市 手打蕎麦 「おんどり」の巻

 
自家栽培の粉で端境期を感じさせぬおいしさ 雨の中白いそばの花を鑑賞するもこれまた乙
 
穴澤 鉄男(元河北新報山形総局長)
 

何ともぜいたくな「そば会ツアー」。熟女4人と、1台の車で山形に向かう。それも、ハンドルまで4人の中の1人に任せて。

会場の「手打ち蕎麦おんどり」の場所を、案内のはがきでは「村山市の最奥、限りなく次年子(じねご)に近い」と記している。遠隔地で相澤先達はさぞかし車の手配が難儀であろう。ならば、仙台から車で直接行ってしまおう、と一計を案じた次第。

朝8時30分出発。もう、るんるん遠足気分。まずJAアグリ寒河江店での山形牛特売情報を得て、向かう。到着が遅れ最安値は逃したが、牛肉をしっかり仕込む。次は最盛期の果物を求めて、道の駅河北(ぷらっとぴあ)へ。洋ナシを格安で買う。

早めの昼と時間調整を兼ね、町内の「べに花温泉ひなの湯」へ。昼からビール、つまみは餃子。わがカミさんは運転しないので、車で出掛けての昼酒は未経験、禁断の味だ。そば会でビールはご法度、という相澤先達に秘かに逆らう快感も加わり、2本飲む。そしてゆっくり温泉。酒が抜けたかのよう。

「おんどり」に定刻より1時間も早く着いたころには、雨足が早くなった。ほどなく、相澤先達と参加者一行が到着。「せっかくの天気だが、希望者だけでもそばの花鑑賞に行こう」と、先達がやや強引にみんなを引っ張る。山道を車でたどり、店所有のそば畑へ。真っ盛りの白い花は、雨の方が映える。

先達がそば畑にこだわるには、訳がある。この店は、三たてならぬ「四たて」だと彼はいう。挽きたて、打ちたて、茹でたてに加え、採れたてなのだ。自家栽培のそば粉で打つ店が、ほかにあろうか。

そば会は、相澤先達による店名の由来説明で始まる。おんどりは「雄鶏」ではない。「大鳥居」がなまったもの。店がある集落は、葉山(1、462メートル)の登山口。農村から作神として信仰を集めてきた葉山だから、この集落には昔大きな鳥居があった。

そば前の当ては豪華だ。メーンは燻製ヤマメの煮付け。小鉢がコゴミのクルミ和え、味噌大葉巻き、チーズ燻製の3種。キクラゲ、ソバ菜のおひたし、ジュンサイ、ワラビの1本漬け、キュウリ漬けも。

さて、肝心のそばは、太、細両方がある。水にもこだわり、葉山のブナ清水で打つ。まずは細が出る。

新そば直前の端境期の今は、そば好きに一番つらい時期だが、先達が店に特別にお願いし、夏新そば粉を残していただいた。続いて太。おいしさにつられ、板がたちまち空になり「お代わり」の声。主人がそば打ち場に走る。その間、山形からの新人が多かったので、互いに自己紹介し、親睦を深めた。

この時期なのに、この味。はがきに「奥の手ですぞ」とある意味が分かった。

 


そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2500円です。

カテゴリ:2013年10月号 | 情報更新日:2013/10/02

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