山形の観光・イベント・グルメ情報を、山形三吉が取材・編集して毎月お届けします!

ホーム > 山形そばを食う会

山形そばを食う会

第270回 仙台市 仙台トラストタワー「大黒」 の巻

CIMG0459

CIMG0459

山形三たてそばを食う会
第270回 仙台市 仙台トラストタワー「大黒」 の巻

 
270回例会は超現代的ビル内にある仙台会場で新しい顔ぶれも加わって、新鮮な会話に花が咲く
 
穴澤 鉄男(元河北新報山形総局長)
 
漬け物4点盛り漬物4点盛

第270回記念特別例会、とは名乗っていないけど、そう呼んでもおかしくない。今回何と、山形三たてそば会が仙台へ「進出」した。

会場は、仙台トラストタワー2階に店を構える「大黒」。第一、山形で開くから「山形三たてそば会」ではないのか? しかも、よりによって外資系高級ホテルと一体の、超現代的ビルの中に立地している。70歳の坂はとうに越したと聞く相澤先達、なぜか新しい試みへの挑戦をやめようとしない。

聞けばこのそば店、山形の方が経営し、山形の地粉で打ったそばを出しているという。相澤先達の説明では「限りなく三たてに近い山形のそばと言える」とのことだ。

22年余りの会の歴史の中で、会場が初めて仙台入りしただけではない。通常の例会とは、多くの点で異なっていた。参加募集が会場の都合で13人限定、と案内状にある。はがきを受け取るや、慌てて電話し、まず自分の枠を確保した。6人目だった。会場入りして戸惑った。見慣れぬ顔が何人かいる。会場が3ブロックに分かれている。13人の枠では収まりきらず、結局18人まで無理に増やした結果だ。

何とか声が通る範囲で、相澤先達の開会のあいさつで始まる。新会員がおり、その連れがあり、仙台会場だからこそ参加できた久々の人があり…との先達の説明で、「見慣れぬ顔」の謎が解けた。山形からの参加は1人だけ。

冷酒(1本720ミリリットル)による乾杯で会は始まる。「山形の漬物です」。最初に出た肴は、赤カブ、ナスなど漬物4点盛り。会話は、各3グループ内でしか成立しない。私のテーブルは5人のメンバーのうち、2人が初参加。場がぎこちない。

2品目の、身欠きニシンの甘露煮が出たころから、自己紹介を挟んでようやく会話が成立する。誰かが帳場に走り、粉山椒をもらってくる。「ニシンには、これでないと」。3品目は、枝豆。「だだちゃ豆ですか」。店員は「いえ、茶豆です」。だだちゃ豆を用意するほどは、山形へのこだわりを貫けなかったよう。でも一ひねりしてあった。さやに焦げ目がある。軽くゆで、さっとあぶって岩塩を振ったらしい。

会が進むうち、やはりそば前の「量」が問題に浮上する。参加者の1人が、清酒1本(1.8リットル)を差し入れたが、それも空になり、もう1本買いに走った。それを後で知った相澤先達は、いつになく渋い表情。「そば前の趣旨に反する」と。

さて、肝心のそばは、板で出てきた。その板がプラスティック製で、しかもかなり深い。そばそのものは、一部の人から「ゆでむら」を指摘する声があったものの、確かに山形のそば。「板が素朴な本物の板だったら、もっとおいしく頂けるのに」と残念がる人もいた。三たてそば会のメンバーは舌がこえている。店の側には気が抜けない存在かもしれない。

 


そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2500円です。

カテゴリ:2013年9月号 | 情報更新日:2013/09/02

このページのトップへ