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山形そばを食う会

2017年1月号

第340回 山形市「手打ち蕎麦・地鶏料理花火」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第340回 山形市「手打ち蕎麦・地鶏料理花火」 の巻

オーナーの心意気が表れた豪華な料理
先達からは特例の「お酒追加オーケー」
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
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 会員は意外によく案内状を見ているのだな。都合で開会ぎりぎりに会場入りした私は、顔ぶれを見回してそう思った。なつかしい方があちこちにいる。

 
 今回の案内状に、会場の花火(山形市成沢)について相澤先達は特にコメントを入れていない。手打ち蕎麦と焼き鳥というユニークな組み合わせの店なのだが、さりげなく「手打蕎麦・地鶏料理」という冠を店名にかぶせているだけである。でも一度この店での例会に出たことのある会員はすぐピンとくるはずだ。
 今回も期待は裏切られなかった。早々とあいさつに現われたオーナーの山口忠吾さん(64)は「ツルムラサキのおひたし、冷奴のだし掛けを今回していますが、順次鶏のトマト煮、焼き鳥、天ぷらなどが出てきます」とメニューを紹介する。
 乾杯の発声もそこそこに1升瓶(1升は1.8㍑)が現れる。今回も米鶴酒造(高畠町)のラインナップ、純米酒などである。予告のあった鶏のトマト煮が大皿で出る。「銘々分ですか」と参加者。「はい」とお店の方。冷奴のだしに添えられた花ミョウガも季節がらうれしい。
 
 原則現地集合になってから、お酒を飲まない参加者が増えたことは以前にも触れた。26人の参加者の中で飲む人は半分強だろうか。ついつい酒がはかどってしまう。この会費でこの料理。普通では考えられない。「焼き鳥が出るまで、お酒を残しておかなきゃ」とある女性参加者。
「お酒が足りな目だな」。そんな雰囲気を感じたのだろう、相澤先達がご意見番のUさんとそっと会場を出る。先達は戻って来ると「Uさんのお許しを得たので、もっと飲みたい方は自腹で注文を。本来はご法度です」と宣言。何人かが手を挙げる。そうこうするうち、お待ちかねの焼き鳥が姿を現す。1人2本だが本格派だ。
予告のあった天ぷらは? 出ました、マイタケが衣をかぶって。板そばがゆで上がるのを待っていたのだ。大葉を伴って彩も豊か。板そばは皿盛りの細打ち二八。天ざるとしても楽しめる配慮である。「お代わりは?」と参加者の声。さすがに店からは「追加は300円頂きます」。
 
 それはそうだろう、こんなにごちそうが出た上に、そばのお代わりではバチが当たろうというものだ。

 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2017年1月号 | 情報更新日:2019/10/07

第339回 山形市「そば・会席料理 なかや」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第339回 山形市「そば・会席料理 なかや」 の巻

猛署払いの願いを込めたミニ会席料理
若主人のさりげないもてなしに皆舌鼓
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
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 この夏の暑さは異常だった。最高気温だけなら昨夏の方が高かったが、蒸し暑さはこの夏の方が勝っていた。私事ながら筆者は自宅で熱中症状態となり救急車で病院に担ぎ込まれ、点滴を受けた。

 
 これも前例がないのだが、今回例会の案内状は「猛暑お見舞い」から始まった。そば・会席料理「なかや」(山形市若宮)を会場に選んだ理由は「冷房のよく効く」「初秋を呼び込む願いを込めて」が第一、「この会費で…、と驚く料理を出してくれる」が第二となっている。猛暑むべなるかな、である。
 正式なとしては看板としては「そば・会席料理」を掲げながら、店玄関のあんどんには「そば・田舎料理」とあった。もったいぶらないのが店の信条。
 相澤先達のあいさつは常連以外の、あるいは遠来の参加者紹介から始まる。常連だが今年は初めてという気仙沼市Kさん、石巻市からの方。そして東京から初参加の方が。この雑誌を見て知ったという。
 そして相澤先達の生家関係者の皆さま。このそば会は、自由参加(〇回不参加なら会員資格喪失、などがない)ので、申し込み数は凸凹がある。それを親族の方が補ってくださっているのだ、きっと。
 
 そうこうするうちお通しが運ばれる。ツルムラサキのおひたし、エビ切りの土佐酢、タイとソバの実のサラダの3点セット。「お酒は差しいれもあったので大目です」と相澤先達。四合瓶(1合は180ml)が回ってくる。「乾杯」の発声の後、差しつ差されつが始まる。原則現地集合になってから、車で来て飲まない人も多い。
 メーンの料理として夏野菜の冷やし汁が出る。蒸し鶏、トマト、ズッキーニなどが涼しげに浮かぶ。テーブル毎に出された漬物皿にはコリンキー、ナス、キャベツがある。コリンキーはカボチャの一種。
 料理は量こそ控え目だが、さりげなく凝っている。ミニ会席の込めた心意気を参加者は気付いたか?
 
 この店は看板の通り、割烹造りである。庭は本格庭園だ。にわかに雨が振り出した。見事な庭石を激しく打つ。真夏らしい夕立である。
 お酒が尽きるのを見計らって、板そばが登場する。たっぷり2人前はあるボリューム。細打ちの二八。見事な本格手打ちを平らげ、そば湯で締めくくる。
 2代目若主人渡辺英博さん(44)があいさつに現われ、相澤先達が紹介する。いつしか雨も上がり、満腹のお腹をさすりながらお開きとなった。

 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2017年1月号 | 情報更新日:2019/09/03

第338回 山形市「焔蔵 山寺店 」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第338回 山形市「焔蔵 山寺店 」 の巻

JR山寺駅から1分の申し分ない好立地
観光地でも素材は地元産を譲らぬ律儀さ
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
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今回の「三たてそばを食う会」会場はJR仙山線山寺駅前、焔蔵山寺店。案内状にある駅から10秒では無理でも1分で着く。

 
 三たてそば会が山形市内特定店での開催から山形県内の名店を移動する方式に変わったのは15年ほど前だろうか、それとも20年ほど前に遡るのか。いずれにしても移動方式に変わってから、会場店への参集方法が悩みの種。
 山形市内であれば、タクシー相乗りでも何とかなる。遠隔地となるとそうはいかない。個人的ネットワークで相澤先達の友人にマイカーを出していただき凌いできたが、高齢化に伴いそれもままならなくなった。
 今回の会場選びは、その悩みへの回答である。山形方面からも仙台方面からも、ここなら文句の出ようはずがない。
 今回は電車の時間をにらみ、お昼時間帯での設定。36人で予約したのに37人の参加という。席の設定で手間取る。追っかけ予約なし1人が現れて、計38人プラス子ども1人。
 
 そば前の肴はお膳にセットされ運ばれる。天ぷら盛り合わせ、奴の出し掛け、身欠きニシン煮、それに山形名物芋煮。
 相澤先達が「今日は私の生家から甥っ子家族が参加しています」とあいさつし、乾杯の発声で始まる。仙台はどんより曇り空なのに、外は日が射している。お酒は米鶴酒造(高畠町)純米酒トリオ。いつものように各テーブルで話の花が咲く。そこへお店のオーナーから地酒の差し入れ。座がいっそう盛り上がる。
 肴のメイン天ぷらは塩で頂く。時期的に珍しい芋煮椀は、観光スポット山寺らしいメニュー。
 
 そろそろお酒が切れるかな、という頃合で板そばが登場する。つゆ、ネギに加え本ワサビが用意されている。「このワサビは5月例会でお邪魔した山辺町作谷沢産です。そば処弁天の主人吉田正春氏が冷涼な気候を生かして育てたもの」と相澤先達。店の壁に吉田氏の大きな写真が掲げてある。焔蔵は本物志向の店である。ソバ粉は大蔵村の最上早生、ネギは天童市のねぎ専業農家といずれも県内産にこだわる。
 細目の手打ち板そばをお代わり。日はまだ高いが、お開きの時刻だ。酔った足ながら定刻5分前で仙台行きの電車に間に合った。

 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2017年1月号 | 情報更新日:2019/08/05

第336回 山辺町「そば処弁天」の巻

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山形三たてそばを食う会
第336回 山辺町「そば処弁天」の巻

採れたての山菜を肴にぜいたくな一日
自分で採ったワラビを土産にごきげん
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
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この春は寒暖の差が激しい、という。3、4月は行きつ戻りつの日が続いた。東北地方の桜開花も当初の予報から4、5日遅れた。

 
 昨年は季節の進み方が早く、5月のそば会は山菜採りと抱き合わせだったな、などと思い返していたら、相澤先達から「今年もワラビ採りとセットでそば会を開く」との案内である。しかも定例日の第3日曜日だという。昨年は早い季節の進み方と店の都合でウイークデーに開き、常連からさんざんブーイングが起きた。
 相澤先達の生まれ故郷・山辺町「そば処弁天」。山間部の集落にポツンとあるので、参加者泣かせである。しかも現地集合だ。
友人の車で途中道を尋ねながら定刻10分遅れでたどり着く。車で5分ほどのワラビ畑へ。昨年の枯草の間にぴょんと飛び出すワラビが正に採りごろ。30分ほどで各自満足できる収穫になった。
 
 この日は店の営業日。一般客と入れ込みである。車での参加者が多く、相澤先達が用意した酒は「純米米鶴」1升(1升は1・8㍑)。参加者からもう1本差し入れがあり、たっぷり感がある。
 
 テーブルにはワラビの1本ゆでが大皿に用意されている。続いてシドケとアイコのおひたしだ。乾杯の後、歓談が始まる。ご主人の吉田さんから山菜について話題提供がある。「東電福島第1原発事故による放射能汚染で、行政からさまざまな注意喚起がある」。福島からこんな遠隔地でも事故と無縁でないのだ。「ワラビのあく抜きに使う灰にまで指導が出ている」。8年も経っているのに、と驚く。「コシアブラは基準値以下ではあるが、セシウムが検出さされ出荷できない」コシアブラは場所を問わずなぜか放射性物質を吸着しやすい。
 吉田正春さんが参加者に尋ねる。「自分の年齢を考えて、それでもコシアブラを食べたいなら、出します」。参加者は「食べたい!」。大皿にお浸しが出された。
 アイコ、ワラビの煮物、ワラビ汁(身欠きニシン入り)、天ぷら(コゴミなど)なども出て、酒が進む。外は見渡す限りの新緑。山菜を味わうには格好のロケーションだ。
 
 締めはざるである。粉は地元産。これも地元産のワサビが添えられている。天気よし、味よし。「来年もここで会いましょう」。相澤先達の締めのあいさつで、季節感たっぷりのそば会は大団円となった。

 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2017年1月号 | 情報更新日:2019/05/31

第335回 山形市「きふね」の巻

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山形三たてそばを食う会
第335回 山形市「きふね」の巻

桜の季節には「さくら切り」が似合う
ハプニングとおめでたのそば会でした
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
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当初の予想よりやや遅れ、山形市霞城公園の桜も満開。この季節のそばはやはり「さくら切り」でなければならない。今回、相澤先達が選んだ会場は、山形市天神町の「きふね」である。天童との町境近く、山形三たてそば会の会員にはおなじみの店だ

 
 定例のそば会だが2、3月と変則が続いた。2月は直前に事情が発生し、同じ村山市内ながら別会場に変更になった。3月は山形市内の老舗店が閉店することになり、会員各自がそれぞれ店に行く「さみだれ例会」になった。この日は久々の通常例会である。
 ところが…。この日もハプニングがあった。仙台グループのうち、電車で向かっていた3人が、来られなくなったという。車両トラブルが発生、仙山線が不通になった。世の中何があるか分からない。
 
 席に就くと、そば前の肴が用意されている。メーンの皿には出汁巻き卵、ウドの味噌和え、白菜の漬物の3点。次の小鉢は竹の子としらたきの煮物、そしてもう一つの小鉢は行者ニンニクの納豆和え。
 相澤先達があいさつに立つ。「仙台からのお3方が残念ながら引き返した。そして…」。もう一つの話題はおめでたいニュースだ。相澤先達執筆の戯曲「伊江島-辺野古をおもう-」が総合演劇誌テアトロ5月号に掲載された、という。「わたしの本業です。アイザワが何者かは、これを読んでもらえば分かります」。
 定価1,300円のところ、特別価格1,000円。次々手が挙がり、用意した15冊はたちまち完売。
 初参加者の紹介があり、「乾杯」。この日のお酒は、米鶴酒造(高畠町)の特別純米吟醸「亀粋」などである。現地集合のお達しのせいか、飲めない参加者も多く、一升瓶(一升は1・8㍑)がテーブル間をあまり移動しない。
 
 差しつ差されつするうち、天ぷらが出てくる。フキ、ヨモギなど季節の山菜に加え、アマドコロもある。突き出しの行者ニンニクといい、主人の伊藤隆二さん(48)の心意気が感じられる。塩でいただく。
 お待ちかねのそばは、さくら切りと普通の2色盛りで登場。さくら切りはほんのり桜の香りがする。ボリュームも十分である。

 

 最後に伊藤さんご夫婦があいさつに立つ。暮色の中を友人の車に揺られながら、満ち足りた気持ちで家路に就いた。

 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2017年1月号 | 情報更新日:2019/04/26

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