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山形そばを食う会

2014年5月号

第278回 山形市 手打ちそば 「きふね」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第278回 山形市 手打ちそば 「きふね」 の巻

 
春の変わりそば「桜切り」への期待でそば前はそこそこに端正なそば会実現
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
乾杯1
乾杯2
そば
てんぷら

春らんまん。会場「きふね」(山形市天神町)に向かう車から垣間見えた霞城公園の桜は、今まさに満開。通りにひしめく車の数から、公園内での宴の賑わいが容易に感じ取れた。

わが「山形三たてそば会」も負けてはいられない。こちらは風流に「舌と鼻で花をめでる」ことにする。今回のテーマは「桜切り」である。

相澤嘉久治先達から届いた案内状には、店の主人に、おずおずと桜切りを所望した様子が伺える。「薄盛りでいいから」何とか用意いただけないか、と。師匠である「竹ふく」(山形市)主人から伝授された何種類かの「変わりそば」の中でも、桜切りの技術は飛び切り難しい。

この日の参加者は何と32人。その多くが仙台、名取など宮城県勢だ。相澤先達のあいさつは、愚痴とも感謝ともつかぬ言葉で始まった。

「山形そばが、こんなにたくさんの方々に愛されることは、とてもありがたいのだが…」と、参加者数を報告。その先の言葉は飲み込んでしまった。言いたいことは察しがつく。一つは、「薄盛りでいいから」と遠慮がちに桜切りを頼んだにもかかわらず、結果はかなりの量の変わりそばを店に用意させるに至った。二つは、会場までの移動手段確保が容易でなかった。

せっかくの桜切りの味と香りは「そば前」が勝っては、つまり酔うほど飲んでのでは台無しになる。今回、相澤先達は用意周到だった。「前回は、たっぷりそば前を用意し『まるで宴会』とおしかりを頂戴した。今日は、お酒は2本(1本1・8㍑)まで、の原則に立ち返る。そうは言っても、前回の27人の参加者に6本から、一挙に32人に2本では落差がありすぎる。特別に、山形の地酒『十四代』を1本用意した。全員にチョコで1杯ずつ回してほしい」。

肴は、ウルイとニシンのぬた、山菜天ぷら、豚角煮、テーブルごとにキャベツ・キュウリの漬物、とごくスタンダード。

ほんのり酔ったところで、早々に桜切り登場。ピンク色はあくまで淡い。細打ちは師匠譲り。ちょっぴりそばつゆをつけ口に運ぶと、桜もちを食べた、あの味と香りがする。

続いて出されたボリュームたっぷりの普通板そばを頂いた後、主人の伊藤隆二さん(43)が奥さんを伴ってあいさつに登場。参加者から、桜切りの作り方に質問が飛ぶ。「味と香りは、桜の葉を使います」「で、色は?」「うーん、企業秘密ですね」。どっと笑いが起こった。(了)

 


そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2014年5月号 | 情報更新日:2014/04/30

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