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山形そばを食う会

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第345回 村山市「板そば あらきそば」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第345回 村山市「板そば あらきそば」の巻

最上川三難所そば街道の連載完結やテレビ放映
おめでた続きに尺八演奏、中身濃い一日でした
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
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 山形そばの何たるかを少しでも知っている者にとって、今回の会場「あらきそば」(村山市)は聖域である。なぜ聖域なのか、簡単には言いにくい。転勤で山形に縁ができる前から何度か訪れ、メニューに「うすもり」「むかしもり」の二つしかないのに隣の客をのぞくとニシン味噌煮を食べている。まるで一見さんお断り、であるかのように。

 
 相澤先達が冬の一番寒さが厳しいこの時期に「あらきそば」を会場に選んだのは、最上川三難所そば街道が季節にふさわしいと考えたからだろうか。
 しもたや風の茅葺屋根と、小さな看板。うっかりすれば通り過ぎてしまう。この冬は雪がないので、間違えなかったけれども。
 昨年2月にこの店で例会を開く予定になっていたが、急に事情が生じ変更になった。きょうはリベンジ戦である。「素晴らしい山形」に14回にわたって連載された「朋ちゃんの最上川三難所そば街道巡り」が完結したお祝いを兼ねている。
 まずは店主あいさつ。通常なら散会直前にセットされる場面だが、事情が事情なので冒頭である。おかみの芦野真弓さん、長女朋子さん、そして創業四代目の浩平さんが顔をそろえ、相澤先達が紹介する。
 暖かい季節なら開け放してすだれが下がる座敷は、板戸が閉められている。まずはニシンの味噌煮。大ぶりの身欠きニシンが年代物のたれにくるまれている。そば前はいつもの米鶴(高畠町)の銘酒2本(1本1.8㍑)に加え、差し入れの朝日鷹(地元高木酒造)などが加わる。
 続いて出された当ては一皿にヒョウ(スベリヒユ)干しの煮物、きんぴらごぼう、青菜漬け、油揚げ煮が盛られている。「これで一人前?」の質問が出る。
「そばの前にお腹がいっぱいになりそう」の声。
 いよいよ板そばの登場。極太の手打ちが板いっぱい。昔盛り、つまり2人前と思ったらうす盛り、1人前という。女性の中には、隣の男性に手伝ってもらう人も。
 きょうは連載完結のお祝いの場。会員の一人が、尺八を用意し冒頭「最上川舟歌」を演奏した。締めくくりに、女性会員が尺八の伴奏で「早春賦」を披露する。季節にぴったりである。
 この日は会員以外の参加者も。昨年11月、NHK山形の山コレで「家族で守る板そば~村山老舗そば店4代目の挑戦」が放映された。担当の女性ディレクターと取材をサポートした元村山市職員も参加し、29人の大所帯となった。中身の濃い1日だった。

 


 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2017年1月号 | 情報更新日:2020/03/03

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