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山形そばを食う会

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第329回 村山市「そばやかた 樽石」 の巻

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山形三たてそばを食う会
第329回 村山市「そばやかた 樽石」 の巻

さりげなく野趣が込められた小鉢を堪能し
目で楽しんで舌で味わう名物のなめこそば
 
穴 澤 鉄 男(元河北新報山形総局長)
 
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 10月。気温がぐんぐん下がっている。しかし「秋本番。キノコの季節」という実感はなぜかない。相澤先達から「今月のお店は、なめこそばの『そばやかた樽石』ですよ」という案内状を頂いて「あっ、そんな季節なんだ」と気付かされた。
 山形駅から車で1時間弱、村山市樽石。一般客とは別の、土蔵の中に通される。今年も、名物おばあちゃん松田たかさん(97)が着物姿で凛と迎えてくれた。数え98歳、来年は白寿である。なのに髪は黒々、染めていない。「お元気ですね」の声掛けに「熟年です」。ユーモアの持ち主である。
 
 恒例の会場に32人が集う。テーブルに突き出しが用意されている。ヒョウ(スベリヒユ)和え、モッテノホカの酢の物、ゼンマイと油揚げの煮物の3点セット。この顔ぶれがお店の気配りを物語っている。ゼンマイは春の山菜、ヒョウは夏の野草、モッテノホカは山形の秋を象徴する花である。
 用意されたお酒は米鶴の特別純米酒1本(1.8㍑)と純米吟醸酒、大吟醸酒などの4合瓶(1合180㍉㍑)4本。
 相澤先達のあいさつ、松田たかさんの紹介とご本人のあいさつに続き「乾杯」。ここからは、お店の小鉢攻勢だ。銘々にテーブル毎とあるが、大根とすじ肉煮、ニシンと大根の煮物、ソースかつ、芋煮などがどんどん出て来る。
 変わったところではサクランボの梅酢漬け、イナゴの佃煮、雑キノコ炊き合わせのおろし掛けなど。
 さりげなく出されるが、普通のそば店ではお目に掛かれないものばかり。メニューにもないし、お金をいくら出しても食べられない。店のご主人は、そば会の何たるかをよく心得て、分かる人にしか分からない野趣を料理に忍び込ませている。
 料理とお酒を楽しむうち、初参加者や久々の参加者の紹介がある。店主松田富夫さんがあいさつ。それを受けるように、満を持してなめこそばが登場する。自分の持ち山で収穫したなめこが、そばほとんど見えないほど丼を覆っている。みんなはまず目で楽しみ、次に声を出さずに一気に平らげる。
 
 そして…。「せいろが欲しい人はいますか」と相澤先達。数人で1枚ずつ、板そばが出てお開き。
 相澤先達の人脈と、お店の気配りの結集。芸術品のようなそば会である。

 


 

そば会にはどなたでも参加できます。希望者はFAX 023(634)6487へ住所・氏名・電話番号を記して申し込んでください。毎月、案内を差し上げます。会費は、酒代込みで2700円です。

カテゴリ:2018年 | 情報更新日:2018/11/06

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