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朋ちゃんの「東沢バラ公園」巡り 11月号

第八回 芳 純

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芦 野 朋 子

 すっかり秋らしくなった。バラは、冬剪定が待っている。それから、雪囲いだろう。まだまだ、天気が良い。アウトドアを始めたい。インドアの性分を、ぜひ断ち切りたい。そうだ、ハイキングだ。ハイキングが良いに決まっている。イベントは、あるだろうか。どこへでも、飛んで行く。そのような気持ちになった。快晴は、健康的で素晴らしい。ぜひとも、秋の遠足と、いきたい。そろそろ、新米の季節だ。美味しくて、あたたかな御飯が頂ける。それも、そのはず、ここは名産地だからだ。
 米に、果物、それからキノコなどが、たらふく食べられる。腹八分目と言われる。なぜだ。それでは足りないじゃないか。しかし、もしかしたら、昔の人々は、少し残して頂戴と、言いたかったのかもしれない。
 小さな頃、こんな話を聞いた。「おいよ、おあがり」「おいよ、おあがり」と、食事で残してしまった魚は、細かく粉砕して、もちろん骨までだ。先程のフレーズと、ともに、海にばらまくのだ。それは、一番年下の漁師(正確には、かしき)の仕事だった。というお話を、母から何度か聞いた。「おいよ」とは、どこかの方言だろう。愛知だそうだ。魚を意味する。土地の人々は、食べ物を大事に暮らす。
 「芳純」は、資生堂の研究者からの発注だったそうだ。こちらのバラから、なる。資生堂シリーズの品々になる。鈴木省三氏の最高傑作と、言えるだろう。もちろん東沢バラ公園にもある。一九八一年に、京成バラ園芸で作出された。
 このバラに限らず、キリスト教徒は、バラという植物を知っている。それは、ローズウォーター、その聖なる水、つまり聖水はバラからなる。
 今年の冬も、秋も、バラは雪を待つのみだ。一年中、四季の移ろいを体感しながら、日本に生まれた奇跡に、涙する。

 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「東沢バラ公園」巡り | 情報更新日:2019/11/07

朋ちゃんの「東沢バラ公園」巡り 10月号

第七回 ラフランス

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芦 野 朋 子

  日本のバラは、かつて偏った認識が定着していた。それは、いきなり四季咲き性のバラが導入されたことが、原因の一つだ。むしろ一九九〇年代まで、バラはきりりと巻き上がる大輪のみだった。だから、他の品種はバラではないかのようだった。そのような時代においても、東沢バラ公園は、京成バラ園芸の力を借り、正々堂々と営まれていた。
 さて、人間の臭覚は、どんな匂いに反応するのか、それを調べてみたい。臭覚とは、匂いの感覚を言う。揮発性物質が臭覚器の感覚細胞を科学的に刺激することで生じる感覚である。別の言い方をすると、化学物質を受容器で受け取ることで生じる感覚である。しかも臭覚は、視覚や聴覚と比べると、記憶を呼び起こす作用が強いと、デブラゼルナーらによって報告されていると、ウィキペディアに記されている。また、イメージや色など、記憶と調和する香りを知覚することによって、その香りは強く作用する。
 そして、今回のバラは、ラフランスだ。ハイブリッドパーペチュアルとティーローズの交雑実生から選抜したハイブリッドティーローズ第一号だ。歴史的にもとても意義深いバラだ。香りは、ダマスクの濃厚な香りだ。
 先程、臭覚の話題に触れたが、素晴らしい香りに包まれて、東沢バラ公園を散策したい。それは、あなたにとってたった一度きりの、バラ公園散策であっても、きっと心に残るだろう。たった一人のあなたへ捧ぐ。それが、出来るのは、東沢バラ公園だけだ。それから、バラの品種を覚えたいのならば、図鑑やそれら本も、もちろん良いだろう。筆者も、京成バラ園芸関連の本を活用している。やはり、詳しくて良い。それでもやっぱり一番は、実際に来る。そして、歩いてみる。今なら、無料である。障がい者も、そうでない人も、だ。だから、非常にお得である。この機会に、来てみれば、まだまだ魅力ある花々に癒される。
(バラまつり開催期間以外は無料開放される。)
 

 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「東沢バラ公園」巡り | 情報更新日:2019/10/08

朋ちゃんの「東沢バラ公園」巡り 8月号

第5回「ブルーヘブン」

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芦 野 朋 子

 あぁ、良い匂いだ。
 あなたの使ったバラセッケンが、鼻をくすぐる。そうだ、村山市に聞いてみよう。そんな声が聞かれる。バラに懸ける熱意は並々ならぬ、村山市役所の面々だろう。
 バラキャンディ・バラアイス(バラシロップ入りアイスに食用バラとミニマカロンをのせた)「女王のブーケ」・ローズキャンプまんじゅう・バラピザと、バラ尽くしのかぐわしい品々がそろう。
 
 これらは産学官連携ROSE Project推進事業で開発された。詳細は、村山市役所まで、電話一本だ。
 
 それらは、ブルガリアのダマスクローズなどから抽出される。(※すべての商品でブルガリアのダマスクローズを使用しているわけではありません)ブルガリア名産のダマスクローズ、村山市内の農家でも栽培が始まっている。
 時間と距離が縮小した現代では、大陸横断も何のそのだ。様々な国々の料理を、食べられる。それだから、おのずと興味を持てる。着る物にも困らない。
 なぜなら、中国製・ベトナム製・バングラディッシュ製である。日本製品は、高級品となった。外貨の安い国々から、日本へと輸出される。我々の生活の全てと言っても過言ではない程に、外国製品は定着している。
 それだけに、日本製品は有難い存在である。食の自由は、守られた。衣服も、そうだろう。
 着物や和紙を、伝統を重んじる日本人は、珍重する。日本という島国は、外国の人々に、古くは「黄金の国ジパング」と呼ばれて来た。美味しい水、それから、野菜、魚と挙げれば何百、何千とある名高い名産品ばかりだ。
 それだけに、食事が満たされたのならば、今度は、菓子である。昔ながらの和菓子と、新しい洋菓子が登場する。その洋菓子や洋酒に、バラを少々加えてみては、どうか。村山市では、そう考えたのだろう。

 

 山形県内外からの客人をもっと呼びたい。村山市は、平成6年には「住みやすい市」ベスト10入りを果たしている。あれから何年経つだろう。時は過ぎても、今も昔も、住みやすさ抜群の村山市である。
 さて、今回のバラは「ブルーヘブン」、青いバラである。バラの持つ色では、不可能だった。それを涙ぐましい努力で可能にした。ぜひ、見に来て欲しい。そして、普遍の美と、新たな美を比較して、頂こう。

 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「東沢バラ公園」巡り | 情報更新日:2019/08/07

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2019/01/01

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 10月号

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第14回「手打仕る あらきそば」の巻

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芦 野 朋 子

 看板に「手打仕る」とある。それは、あらきそばが開店以来守って来た伝統的な仕事だ。
〈お品書き〉

 そば

  •   うす毛利      九二〇円
  •   にしんのみそ煮付き 一、三二〇円
  •   1.5倍毛利      一、三八〇円
 
  そばに懸ける情熱が、素晴らしい。まず、地物を使用している。それから、製粉作業はそばを打つタイミングに合わせている。だから、タイムロスは無い。タイムロスが、そばを不味くしてしまうのだ。時間との勝負である。店主の又三さん(二代目)、光さん(三代目)、浩平さん(四代目)と、皆同じ型の、そば打ちだ。一番若手の浩平さんですら、今年で十年以上の経験者だ。それぞれの時代に、それぞれが思い描くそばを造り出し、生み出して来た。そんな三人衆だけに、地元からの信用も厚い。
 
 それから、にしんだ。これまた絶品である。やわらかくて、風味がある。素朴な品ではあるが、人気だ。にしんは、地酒と一緒に飲んだり食べたりしたい。
 
 家族経営の店だ。そばを煮るのが真弓さん。そばは、打ちたて、ゆでたて、である。ゆえに非常に旨い。「旨い」という表現が一番合っているし、何物にもかわらない味という気がする。味わい深いそば、そして奥ゆかしい味わいのにしんに、香の物。あらきそばの面々が作り出す夢のそばだ。そのように味わえる。
 
 これまでも、これからもそばの人気は続いてゆくのだろう。そば畑に真っ白い花を咲かせている。9月は、そば畑が見頃である。そのそば畑の実が収穫され、そばになるのが、11月である。11月からの本当においしいおそばが、新そばである。誰も彼もそばを目指し、全国からファンが集まってくる。そして、そば屋はどっかど(安心)する。ファンは満足して帰る。
 
 ところで、そば人口に占める男女比は、どのようになっているのだろうか。客層は、やはり、男性客が圧倒的だ。野武士のようなそばに食らいつく客人。おぉ。誰もが、あらきそばに入れば、野武士のようになってしまうのである。
 
 今回各店を取材してみて、村山市の底力、そしておそば屋さんの変わらない熱意、そういったものに直に触れることが出来まして、感動、感動の一ページを沢山書かせてもらった。本当に良い思い出になった。ありがとう、最上川三難所そば街道のそば店の皆様。これからも、よろしく。
 

 

 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/10/04

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