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浦井雄治の 今月のおすすめ [3月号]

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上山市 湯蕎庵 味津肥盧
上山温泉で楽しむ石臼碾き細打ちの見事な二・八
 自慢の「づけ天そば」、牛肉の「にく南ばん」

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 底冷えのする日の夕方、仙台を後に高速バスで上山に向かった。目指すは上山温泉中心街・新湯にある「湯蕎庵 味津肥盧」で、温泉旅館・有馬館の隣にある。すっかり暗くなった頃、店先行灯を置いた入口の「丸に違い鷹の羽」の絞り染め抜いた暖簾を潜った。「味津肥盧」とは随分と凝った名前だが、店主の秋山弘吉さんが昭和四八年に創業した時に、「美味しい味が豊かに満ちる店にしたい。」との創業の思いを籠めたもののようだ。

 囲炉裏を模した卓の席に着くと、「かみのやま」と云う一升瓶の商標が目に入ったので、早速にその酒を注文した。この酒は、上山市内の酒店有志の「上山酒造り会」が造ったこだわりの吟醸酒「へのへのもへじ。美酒かみのやま」で、飲み口がすっきりとしたやや辛口の酒だと云う。肴は煮込み・漬物・アサツキ酢味噌和え。

 秋山さんは「ここでしか味わえないそば、もう一度食べてみたいと思ってもらえるようなそばを打つように心掛けている。」と言う。蕎麦粉は山形産でわかおりを主体とした石臼碾き粉を使用しており、割合は二・八。東京は足立区梅田の蕎麦屋「藪重」で三年間修行した息子さんが蕎麦を打っている。

 蕎麦は先ず当店自慢の一品で人気のある「づけ天そば」(九五〇円)を注文。
海老・キス・野菜等五品の天麩羅の付いたざる蕎麦だ。蕎麦は細打ちで香りもあり、腰があって喉越しも良く、見事な蕎麦に打ち上がっている。
鰹節と鯖節でだしを採ったつゆは程良い辛さで、腰があり喉越しのいい細打ちの蕎麦と巧く調和しており、今は蕎麦粉の熟成する季節とは言え、実に美味しく頂いた。
もう一つの名物は温かい「にく南ばん(八五〇円)で、鶏肉や鴨肉ではなくて牛肉が葱と共に蕎麦の上に載っている。山形でも肉蕎麦に牛肉と使う店はあまりない。温かい蕎麦は10月~4月の季節限定だ。
細打ち蕎麦・やや甘く感じるつゆと牛肉の味との調和がいい。他に、豪華な「割子そば」(一六八〇円がある。五段重ねの蕎麦(一・五人前)で、五種の薬味(なめこおろし・卵とろろ・筋子おろし・黄金イカ納豆・刻み葱)で食べ、海老・野菜等の天麩羅が付く。なめこと大根おろしで食べる二人前の「板そば」(九八〇円)、「にしんそば」(九五〇円)もある。

 

 地酒と蕎麦を楽しんでいい時間になった頃店を出たら、仙台行きの高速バスはなかった。仙台発上山行の高速バスは夜遅くまで運行しているが、上山発仙台行バスの運行は夕方までだったのだ。それでJRと高速バスを乗り継ぎ山形経由で仙台に戻った。

カテゴリ:浦井雄治の今月のおすすめ | 情報更新日:2017/03/07

山形牛の美味しいお店 BEEF RESTAURANT 牛若丸 [3月号]

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BEEF RESTAURANT
「牛若丸」

肥育会社の直営店
「牛若丸」の見事なステーキ

ステーキ
ステーキ
イケメン店長と
 
 「山形三たてそばを食う会」には毎回、沢山の仙台人が参加する。今月も合計二九名のうち、仙台人は一六名を数えた。その仙台人をいつも六、七名、自分の車に乗せて連れて来て下さる奇特な方がおられる。
佐々木りゑさんだ。そこで編集部はお礼に、りゑさんを東根市にある「牛若丸」へ招待することにした。
 同行者は同じく「そばを食う会」の会員である池田やす子さん。池田さんは東北を代表する大企業を定年退職された後、世界を駆け巡って国際親善に尽くしておられる活発な女性である。二人とも、仙台市青葉区に居住しておられる。
 「牛若丸」は、東根市内で三〇〇〇頭もの黒毛和種の雌牛を肥育している田村畜産㈱が直営するビーフレストランである。直営店ならではの見事な牛肉をリーズナブルな値段で提供してくれるので人気が高い。
 しゃぶしゃぶ、ステーキ、焼肉と、好みに応じて注文できるが、今回は美熟女に相応しく「豪華なステーキを」と前もってイケメンの店長に頼んでおいた。
 店の最奥部にある特別室に案内される。イケメン店長が、焼く前の牛肉を美しく装って持って来て見せてくれる。お二人とも感嘆の声を上げておられた。
 二〇〇グラムを超えるステーキはなかなかに食べ応えがあると思われたが、お二人はあっという間に平らげられた。運転する佐々木さんに「悪いわねえ」と声掛けしながら、池田さんは赤のワインをクイックイッと飲んでおられた。
 
 「わたしたち、山形大好き人間なのよ」
 「そば会以外にもよく山形へそば食べに来てるの。『山形三たてそばを食う会の会員です』って言うと喜ばれるわ」
 「『素晴らしい山形』のこともよく話に出るわよ。今度は山形牛の食べ歩きね」
 ありがたいことであります。こういう仙台人がおられるからこそ、山形のそば屋さんと牛肉屋さんは潤い、栄え、そして山形の食文化は向上するのであります。お二人様、ありがとうございます。これからもどうぞ山形をよろしく。(編集部)
 

 

カテゴリ:山形牛の美味しいお店 | 情報更新日:2017/03/07

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