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浦井雄治の 今月のおすすめ [10月号]

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東根市 七兵衛そば東根店
「一年中新そばの味を」がモットーの十・一
ぴりっと辛い大根汁で食べる板そば・天ざるそば

料理2
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 仙台の蕎麦好きに人気がある大石田町次年子の「七兵衛そば」の支店が東根市にあると云うので行ってみた。店はJRさくらんぼ東根駅の東方、県道一二二号沿いの紳士服「コナカ」の側にある。平成一七年八月の開店で、店長は次年子の本店の長男で井上義悦さん。「大根汁で食べる手打ち蕎麦の醍醐味」と云う点は次年子の本店と同じだが、本店は献立が「「食べ放題の盛りそば」だけなのに対し、東根店は板そば・天ざるそば・かいもち(そばがき)と献立の数が多い。(食べ放題はやっていない。)井上さんは小さい頃から父親が蕎麦を打つ姿を見て育ち、見様見真似で蕎麦打ちを覚え、子供の時から蕎麦粉を捏ねたそうだ。蕎麦打ちの手法は古くからの伝統的な麺棒一本遣い。「一年中新そばの味を」をモットーにしているが、井上さんは「蕎麦の香りを一番大事にしている。」と言う。

 蕎麦粉は大石田地域の在来種「来迎寺」が主体で、他に「最上早生」も使い、自家製粉の碾きぐるみ粉で、蕎麦粉と小麦粉の割合は十・一。井上さんは毎日次年子の自宅から通っており、蕎麦打ちの水は朝に家を出る時に持って来るそうだ。蕎麦は碾きぐるみ粉を使っていることもあって色は黒く、太めの平打ちで、こしが強い。つゆは、甘口になって来ている蕎麦屋が少なくない中で、この店は昔ながらの懐かしい辛口だ。このつゆを大根の絞り汁に注いで蕎麦を食べる。

 先ず板そば(並・八八〇円)を食べる。きくらげとわらび漬けの皿が付く。青首大根の辛い絞り汁に昆布と鰹節だけの辛口のつゆを注ぎ、太め平打ち蕎麦を漬けてすする。大根の辛味がぴりっと効き(夏季は特に辛い。)併せて辛口の味も効いたつゆと、こしが強く喉越しのいい太い蕎麦との相性が良く、蕎麦を噛み締めると蕎麦の旨みが口の中に広がり、その絶妙な味は蕎麦好きには何ともたまらない。次いで、天ざるそば(並・一三五〇円)。蕎麦と揚げたての天麩羅(海老・舞茸・南瓜等季節の野菜)を、ぴりっと大根の辛味が効いたつゆに漬けて食べれば正に絶品、こたえられない。かいもち(並・九八〇円)はえごま汁・納豆・大根汁の三種類の味で楽しむ。柔らかで蕎麦の甘味も感じられてそれぞれに美味しかった。天ざるそば・かいもちとも、他の店よりも量が多めなので、やや量の少ない「小盛り」でも十分だ。

 板そばと天ざるそばが好評で、男性は板そばを、女性は天ざるそばを専ら注文するそうで、仙台からの客も多いと云う。大石田の次年子の本店と同じ蕎麦(蕎麦粉も打つ水も同じ)が、わざわざ次年子まで行かなくとも、ここ東根店で楽しめると云うのは嬉しい限りだ。

 

 

カテゴリ:浦井雄治の今月のおすすめ | 情報更新日:2016/10/01

第15回 『素晴らしい山形』芋煮会 [10月号]

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カテゴリ:未分類 | 情報更新日:2016/10/01

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