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藤寿しの親方を悼む

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藤寿し
藤寿しの親方を悼む

料理
 藤寿しの親方・渡辺章二さんが入院されているときいて、無神論者の私は、天を仰いで呟いていた。「親方、負けないで。元気になって、また、あの冗談と一緒に、鯨のベーコンを突き出してよ。筋子巻きをホイッと出してよ。中トロを握ってよ。」
 
 この山形では、私は不義理ばかり積み重ねていることになるわけだが、私は病んだ自分の姿を他人には見せたくないのと同じ思いから、他人様の病気見舞いをも控えさせていただいている。親方の場合もひたすら、元気になってくださることだけを祈ってきたのであった。
 
 親方は、山辺生まれの私が子供の頃にきかされた、〝谷地男〟そのもののような人であった。気っぷが良く、「苦労は自分に、手柄は他人に」を地で行く人であった。寿司組合の中でも貴重な存在で、若い組合員たちからも慕われ、なにかと相談相手になっていたという。されば、厳しい状況下にある組合にとっても、いま、親方に亡くなられたということは、痛恨極まりないことであろう。
 
 藤寿しのお店が今後、どのように展開されるにせよ、賢夫人の奥様と、三人の美しく聡明なお嬢様方によって、見事に親方の遺志が受け継がれ続けていくことを私は信じて疑わない。
 
 親方よ、やすらかにお眠りください。
 
(山形三吉)
 
 
 

カテゴリ:寿司 | 情報更新日:2016/08/03

浦井雄治の 今月のおすすめ [8月号]

メイン

北海道産・山形産を混合した碾きぐるみ粉の蕎麦
蕎麦・つゆの相性がいい冷たい肉そば・冷たい下足天そば

料理2
料理2
料理2
料理2

 「そば処山形」では夏ともなれば冷たい肉そばが定番だ。今回訪ねた蕎麦屋は東根市の「肉そば はくよう」。仙台から国道48号関山トンネルを抜けて西に向かい、しばらくしてY字路を右に県道29号に入ると、すぐ右手に店の看板が見える。店の前には広い駐車場がある。

 平成25年10月開店の比較的新しい店だ。店内は明るく、椅子席の他に畳の小上りに座卓が並ぶ。店主の松浦孝治さんは、子供の頃から飲食店業をやりたかったそうで、山形市漆山の肉そばで知られる蕎麦屋「立花」で7年間修行した後に、独立して自宅前に念願の蕎麦屋を開店したと云う。家族で経営している。蕎麦粉は北海道産北早生と山形産最上早生を混合した碾きぐるみ粉を使っている。

 先ず店の看板商品の肉そば(冷・温、650円。大盛りもある。)のうち、冷たい肉そばを注文した。碾きぐるみ粉を使っているので蕎麦は色が黒く、太さは細くも太くもない普通の太さで、特に腰が強いと云う程でもない。つゆは澄んで色が薄く、甘さを抑えて塩味もちょうどいいさっぱりした味で、中太の蕎麦との相性もいい。次いで注文したのは下足天そば(冷・温、700円。大盛りもある。)のうち冷たい下足天そば。蕎麦は肉そばと同じものだが、つゆは肉そばよりも色・味ともに濃い目。下足天は衣に少々醤油を加えて味つけしているのがみそのようだ。色・味ともに肉そばのつゆよりも濃いが、これはこれで蕎麦とも合い、美味しい。冷たい肉そばも冷たい下足天そばも、いかにも山形の「それ」らしい蕎麦だった。

 他にかけそば(冷・温、600円)、ざるそば(650円)等もあり、板そば(下足天、つゆ二種類付き、1600円)は三玉(三人前)の量で、家族連れ向き。また山形の蕎麦屋の例に漏れず中華も扱っており、肉中華(650円)やラーメン(600円)が好評だ。

 店の場所柄、平日昼は仙台・山形間を車で行き来する会社員等が立ち寄ることが多く、土曜・日曜はドライブの家族連れが立ち寄ることが多いと云う。特に近くに地元の新鮮な農産物等を扱う店「よってけポポラ」があることから、ポポラに野菜等を買いに来た仙台市民の家族連れが、帰りに立ち寄って行くことが結構あるそうだ。

 

 

カテゴリ:浦井雄治の今月のおすすめ | 情報更新日:2016/08/03

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