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浦井雄治の 今月のおすすめ [5月号]

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肉そばの本場、河北町谷地の肉そば屋
最上早生と北早生の碾きぐるみ粉で
色の黒い中太麺

料理2
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 山形ではそろそろ冷たい肉そばの季節を迎える。(尤も、一年を通して冷たい肉そばを出す蕎麦屋もあるし、冬でも冷たい肉そばを注文する客もいる。)肉そばは今では山形の多くの蕎麦屋の献立に載っているが、元々は河北町谷地の蕎麦屋で創作されたもので、谷地名物として知られる。それで久し振りに河北町谷地に冷たい肉そばを食べに行くことにした。

 谷地には冷たい肉そばを出す蕎麦屋が数件あるが、今回訪ねたのは「いろは支店」。県立河北町病院の近く、国道二八七号に面して、河北町商工会の向い側にあり、「肉そばいろは支店」の看板を掲げ、広い駐車場がある。昭和四二年創業で、二代目の御主人のお話によれば、創業者(父)は元々いろは本店の子息だそうで、車の運転が好きでタクシーやバスの運転手をしていたものの、やはり蕎麦屋稼業への興味止み難く、結局蕎麦屋を始めたと云う。蕎麦粉は、山形産の最上早生と北海道産の北早生を混ぜた碾きぐるみ粉で、機械打ちをしている。

 

  お客から一番注文の多いのはやはり肉そば。温かい肉そばと冷たい肉そばの二種類(七〇〇円)がある。当店名物の冷たい肉そばは、すっきりしたつゆに、碾きぐるみ粉を使ったかなり色の黒い中太の麺。鶏肉はコキコキとかなり硬めで、肉そばを創作した当時は親鶏の肉を使ったと云うことなので、当初の冷たい肉そばとはこのようなものかと思われた。

また、山形の蕎麦屋の名物はげそ天だ。げそ天付きもりそば(九五〇円)は十一月~四月の季節限定で、つゆは甘からず辛からずの程々のつゆで、碾きぐるみ粉の中太の蕎麦との相性もいい。他に天ざるそば(一五〇〇円)、天ぷらそば(一四〇〇円)がある。

二代目の御主人は二〇才の時から父の店を手伝い、店を引き継いでいる現在、「これから自分の独自性をいかにして発揮していくかが課題」と言い、「本場谷地の肉そば屋いろは支店として、これからもお客様の評判を得られるように家族全員で頑張って行きたい。」と言う。店の場所柄、庄内方面と山形方面とを行き来する人達が立ち寄って行くことが少なくなく、宮城県の客も多く、また土・日曜日には家族連れも多いと云う。谷地の肉そば屋としてしっかりとお客に支えられている店のようだ。

 

カテゴリ:浦井雄治の今月のおすすめ | 情報更新日:2016/04/29

「冷しみそらーめん」

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鬼がらし江俣店
「冷しみそらーめん」

 
 夏の冷しメニューの中で大人気の「冷しみそらーめん」。
 
他に、冷しらーめん、冷ししお納豆、期間限定の、冷しだす(し)らーめんもあります。

カテゴリ:未分類 | 情報更新日:2016/04/28

浦井雄治の 今月のおすすめ [4月号]

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阿波根昌鴻「伊江島の闘い」
朗読劇「花ぬ美らさ」を観る

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 現在、沖縄では辺野古新基地建設反対闘争が沖縄県民により粘り強く闘われている。
その闘争には、戦後沖縄県伊江島で米軍基地反対運動を展開した故阿波根昌鴻さんの不屈の非暴力抵抗闘争の精神が脈々と引き継がれていると云う。
阿波根さんは、絶対権力者である米軍の「銃剣とブルドーザー」による無法非道な「強制土地接収」に抵抗するため、「会談の時には必ず座る」「耳より上には手を上げない」と云う陳情規定を定めて自ら実践、米軍兵隊と対峙する時にはあくまでも静かに抗議した。
それは英軍に抵抗したインドのガンジーの非暴力主義にも通じるもので、「沖縄のガンジー」とも言われると云う。伊江島における米軍の無法非道な土地強奪に抗議し、その気持ちを沖縄県民に訴えるため、伊江島住民による沖縄本島縦断の「乞食行進」を行った。
それが切っ掛けで沖縄の「島ぐるみ闘争」が発展してきたとされ、沖縄の反基地闘争の基礎を形作ったと言われる。
また阿波根さんは、「五本の指はそれぞれ力も役割も違うが、勝手に動けばペンも持てない。逆に5本の指が全部協力して団結すれば何事も簡単にできる。」(5本指の思想)と団結の必要性を説いている。

 

 三月初め伊江島では、阿波根さんの闘いに学び現在の闘いに活かすための恒例の平和学習会が開催され、沖縄のみならず全国から参加者が集まった。
今回は学習会に併せて、相澤嘉久治さん製作・脚本・演出の朗読劇「花ぬ美らさ―阿波根昌鴻『伊江島の闘い』を語る」が上演された。相澤さんは阿波根さんの生きざまに強い影響を受けたと言う。現下の沖縄の情勢を見るにつけ、今こそ阿波根さんの「伊江島の闘い」を振り返る時、との思いを強くするが故の朗読劇の上演と思われる。

 主役の阿波根さんの役は、かつて相澤さん達が創った劇団・東京芸術座の後輩俳優に当たる笹岡洋介さんだ。
その他の登場人物や沖縄の踊りを踊る人の役、唄を唄うおばぁ達の役は皆な伊江島や名護市等沖縄の人達で、乞食行進をする人達に扮するのは現在、辺野古基地反対闘争を闘っている人達だと云う。
相澤さんは何度か脚本を改稿して、やっと朗読劇の上演に漕ぎ着けた。沖縄の人達の協力を得て、登場者のせりふに沖縄方言を取り入れ、登場者に沖縄の踊りを踊らせ、沖縄の唄を唄わせている。辺野古基地反対闘争を実際に闘っている人達が扮する。
阿波根さんが指導した沖縄本島縦断の「乞食行進」が登場した場面では、行進する人が弾く三線に合わせて、期せずして観客席から手拍子が沸き起こり、舞台上と観客席とが気持ちを一つにして一体となった感があった。
阿波根さんの米軍基地反対闘争の精神と心意気とが現在の辺野古基地建設反対闘争に繋がっていることをかいま見せたひと時だった。

 

カテゴリ:浦井雄治の今月のおすすめ | 情報更新日:2016/04/05

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