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浦井雄治の 今月のおすすめ [8月号]

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山辺の地に
世界の良心・安達峰一郎博士を偲ぶ

料理1
料理2

 第一次世界大戦の前後に、「世界の良心」と謳われ、常設国際司法裁判所長を勤めた日本人・安達峰一郎博士が、山形の山辺町生まれだと云うことは、以前から聞いてはいた。
そのような国際的な偉人が山形市の隣りの山辺町高楯から出たと云うことに驚かされると共に、山辺町にはその生家も保存されているとのことで、永らく気になっていた。この程その生家を訪ねてみた。
小さな茅葺屋根の質素な生家――はあいにくとちょうど補修中で、見学はできなかった。そこで同じ敷地内にある山辺北部公民館の中の、安達博士関係資料の展示室(安達峰一郎記念対賢堂)を見学した。

 

   安達博士は明治二年(一八九六年)に生まれ、寺子屋「対賢堂」を開いた祖父と小学校教員の父の薫陶を受け、幼少より神童振りを発揮したと云う。
旧制一高を経て東京帝大法科を卒業して外交官となった。明治三八年日露講和会議で主席全権・小村寿太郎外務大臣の随員としてポーツマス講和条約の起草に尽力。
大正八年(一九一九年)第一次世界大戦の戦後処理のヴェルサイユ講和会議で主席全権・西園寺公望の随員として国際法知識と語学力を駆使して活躍。
翌年国際連盟発足に際しての第一回総会では日本代表代理となり、
第二回(大正一〇年)~第一〇回(昭和四年)総会では日本代表を務め、新渡戸稲造国際連盟事務次長からも賞賛され、第一〇回国際連盟理事会議長を務め、真の国際平和の確立のため、
強大国にも遠慮せず弱小国を軽んぜず「公平と正義」の姿勢で接し、国際紛争の仲裁役として活躍し、各国から信頼を得ると共に感謝されている。

 

 昭和五年(一九三〇年)オランダのハーグにあった世界の良心の府と呼ばれる常設国際司法裁判所判事に国際連盟加盟五二カ国中四九カ国の圧倒的支持を得て第一位で当選(第二位は英・仏の候補者で四〇カ国の支持)、所長に推された。
そして、「世界の良心の府」の責任者として、他の判事には、出身国の代表と云う立場ではなくどの国からも納得される公正な判断を下すよう求め、世界平和のために尽力した。
こうして裁判所の権威を高め世界各国から信頼されたが、昭和九年(一九三四年)十二月心臓病により六五才で亡くなった(所長在任三年間)。
オランダは安達博士の功績を称え国葬をもって送ったと云う。

 

 外国の国家から国葬をもって遇せられた日本人がかつていただろうか。
日本国内よりは国際社会において高く評価された安達峰一郎博士。世界平和のために一生を捧げた不世出の偉人安達博士だが、日本国内において、地元山形において、その人と、功績がどれ程知られているだろうか。
集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法案の強行成立の企てに対し、法案は平和憲法違反だとして国民の間に反対の声が高まる。
そのような騒然とした政治状況の下、「世界の良心」「公平と正義の人」と言われた安達峰一郎博士の人と実績が、今改めて思われる。

 

 

 

カテゴリ:浦井雄治の今月のおすすめ | 情報更新日:2015/08/04

山形牛の美味しいお店 天童グランドホテル 舞鶴荘[8月号]

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天童グランドホテル
舞鶴荘

今井先生と渋谷社長と山形牛

ステーキ左から3番目浦井氏、今井先生、渋谷社長、1人おいて大友氏
ステーキ支配人と
●大 友 祐一郎(宮城県名取市在住)
 
 当時、能楽五流中の現役最長老、今井泰男先生八十六歳と御一緒に二〇〇七年十月二十一日、舞鶴荘を訪れたのが最初です。
先生が秘曲「関寺小町」に主演されたお祝いに、先生の好きなビーフステーキを御馳走しようと弟子たちが無い知恵を絞って考え、『素晴らしい山形』の山形三吉編集長に頼んで実現したものでした。
 先生は舞鶴荘のチャンピオン牛フィレステーキが大層気に入られ、その後も奥様と御一緒に二度も訪ねられました。
 
 舞鶴荘の渋谷耕治社長は義理と人情の固まりのような方で、あの3・11のとき、冠水した名取市のわが家に山形牛を持って見舞いに来て下さり、私たち家族を感激させました。
その後、私たち家族一同が渋谷社長を大好きになり、舞鶴荘へお邪魔しては美味しい山形牛ステーキに舌づつみを打つようになったことは言うまでもありません。
 このたび、渋谷社長が亡くなられたときき、何度も一緒にお世話になった浦井さん、森屋さんの仙台の仲間と一緒に舞鶴荘を訪ね、美味しいステーキと焼肉を御馳走になりながら、渋谷社長を偲びました。
 
 渋谷社長、ほんとうにありがとうございました。
 
 
 

「舞鶴荘」渋谷社長を偲んで

写真1ステーキ、焼肉
●森 屋 貴美江(仙台市在住)
 
 山形三吉様から渋谷社長を偲ぶ会をするからとお誘いがあり、「はい」と二つ返事で猛暑の中を天童の舞鶴荘へと向かいました。
 
 渋谷社長御存命中、三度お世話になりました。永眠なされたと聞き、とても残念に思っておりました。玄関を入るとすぐ右側で渋谷社長がお写真でにこやかに迎えて下さいました。
ありし日の素晴らしい笑顔で。思わず、又、来ましたよ。お世話になります、と挨拶しました。
 
 支配人の井上さんが早速「紋次郎」の間に案内して下さり、三吉様の御発声のもとに冷たい生ビールで献杯(盃)あー生き返ったわー。(三吉様はお気の毒にノンアルコール)
二杯目三杯目とすごすうちに先ほどから焼いて下さっているあつあつステーキが登場。これがなんと舞鶴荘さんが肥育しているというA5ランクの(超特別)フィレ肉のステーキです。
皆うわーすごいと言いながらさっそく一口、外はこんがりと焼き色がついて、中は桃色のままで、やわらかいことこのうえなし。肉汁もじゅわっと口いっぱいに広がり、うんまーい。あまい。
あっという間に200gはあるような貴重なフィレのステーキを完食しました。
 
 渋谷社長のありし日の男気のある、素晴らしい人柄のことを色々と話しているうちに、次は焼肉です。 大皿にこれもまたA5ランクのロース肉がおしげもなく厚く切られて、まるで桃色の花が咲いているように並んでいます。とてもやわらかく、肉のうま味がつまっていて、口の中がしあわせでいっぱいになります。
次に厚切りカルビ肉、牛タン(仙台の牛たん屋にはないような)次々と出てきます。どれもみな美味しくて美味しくて、あーなんという贅沢な至福のひとときなのでしょう。
これも渋谷社長、支配人、舞鶴荘の皆様、おっと忘れていけない山形三吉様の御陰様でございます。本当に有り難うございました。
 
 最後になりましたが、渋谷社長の意思を継いだ舞鶴荘の皆様の前途が素晴らしいことを、益々の御繁栄を、お祈り申し上げます。
 
 
 

 

カテゴリ:山形牛の美味しいお店 | 情報更新日:2015/08/04

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