山形の観光・イベント・グルメ情報を、山形三吉が取材・編集して毎月お届けします!

ホーム > 山形グルメ

山形グルメ

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 8月号

P1010496.JPG

番外・楯岡市街地 「和工房 そばのみ」の巻

P1010483.JPG
P1010484.JPG
P1010485.JPG

芦 野 朋 子

 休日には、茶を立てるオーナーがそば屋を始めて、もうすぐ16年になる。村山市の良い所は、バラがある。そして、そば屋がある。
〈お品書き〉
  •   もりそば   七五〇円
  •   板そば    一、〇〇〇円
  •   食べ比べ   一、〇五〇円(そばのみ風)
  •   冷たい肉そば 九〇〇円
  •   鳥天セット
  •   一番人気 そばのみ膳  一、一〇〇円
  •   もりそば+そばがき揚げ+冷たい肉そば
  •   なでしこ膳 女性限定 九〇〇円
  •   もりそば(一五〇g)そばがき揚げ
  •   そばランチ 平日限定 八五〇円
  •   もりそば+いなり2個

 副菜

  •   そばがき揚げ(汁にわさび)三八〇円
  •   野菜の天ぷら 四〇〇円
  •   とり天(やわらかい若鳥胸肉)四〇〇円
  •   にしん(身がきにしんの味噌煮)三八〇円
  •   そばのみ風ピザ 七五〇円
 
 それから、甘味もある。オーナーは、こちらの店を和カフェにも、したいのだそうだ。ガレットを焼いては、どうだろうか。夢は尽きない。そして、おすすめの喫茶店を教えてくれた。そばのみから、30秒の場所だ。ばいせんはうすNISHIが、良さそうに見える。
 
 そばのみの、由来は、そばだけ、そばしかないに通じる。ラーメンやうどんは無い。そのそばが、実に旨いのである。今回は、食べ比べと、そばのみ膳を頂いた。食べ比べは、細いそば、それと太いそばの両方が出て来る。どちらも甲乙付け難いのである。細いそばは、うまくて、いくらでも食べられる。太いそばは、あらっぽくてうまい。それから、そばのみ膳は、肉そばが油っこくてうまい。実に、若い人達に受けそうである。きんぴらごぼうと、きゅうりの付け合せもあった。そして、食後のコーヒーまで出してくれる。平日は、サービス品であるが、土曜・日曜は二〇〇円だ。
 
 オーナーは、土建会社を持っている。道路の圧を測ったり、地質調査等を請け負っている。これから、様々な発展を遂げる。
 
 ちなみに、そばのみは定休日が、月曜と火曜だ。それ以外の日にちは、11時30分から14時迄だ。お昼の営業だけだ。時間が合えば一度は行ってみたいそば屋だ。
 
 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/08/07

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 7月号

P1010496.JPG

第十一回 「くれない苑」の巻

P1010483.JPG
P1010484.JPG
P1010485.JPG

芦 野 朋 子

  昭和四七年創業、田舎料理とかいもち専門店「くれない苑」を、今日は訪ねた。こちらでは、ご法要などでも利用が可能である。まず、始めに料理を紹介したい。
〈お品書き〉
  • 松コース 三、一五〇円
  • 竹コース 二、一〇〇円
  • 梅コース 一、五〇〇円
 
 今回は、一番リーズナブルな梅コースを堪能した。それでも、品数は、少なくはなかった。ワラビ、もずく酢、タケノコの梅じそ和え、おみ漬け、大根の漬け物、昆布巻きに麩とさやえんどうの煮物、それにかす汁である。かいもちには、エゴマと、くるみのタレが付く。そして、納豆と大根のしぼり汁でも頂ける。それだけでも十分なのだが、更に上のコースもある。それらには、魚等が付くようになる。もちろん、品数が増える。それだったら、決して高くはないはずだ。
 
 村山市ではそばがきのことを「かいもち」と呼び、かいもち専門店「くれない苑」では、かいもちに素朴な田舎料理を添えたコース料理を出している。田舎でしか味わえない、コース料理だ。自家製の野菜が似合う。現在まで伝わる「そば文化」と同じく文化である。
 
 営業時間は、十一時から十四時までだ。夜は、完全予約制である。定休日は、火曜だが祝日の場合は営業日だ。女将さんの、笑顔と元気に、ぜひ触れて欲しい。それから、何と言っても、女将である森千佳子さんは、エネルギッシュである。創意工夫のある品々に、感激する。それから、立地がとても良くて、景色が素晴らしいのだ。最上川と村山盆地を一望出来る。
 
 かいもちと言うのは、昔の言葉である。江戸時代に入って、麦切りやそば切りと言った。それから、そばがきになった。女将は、言う。「作り立てが一番おいしい。」だから、コースの順番では、お待たせするようになるけれども、一番最後にお出しする。
 
 村山地域では自然環境や気候条件が厳しい。それだけに山間地や荒れた土地、涼しい気候でもよく育つそばを栽培していた。それを米の代替食として食べていたのだ。粉にしておかゆに混ぜたり、湯を加えて練った。それが「かいもち」である。こねた生地を延ばして細長く切るそばは、農作業の合間など日常食として食べられた。「かいもち」は、客人が来た時など、「ごちそう」として振る舞われたのである。
 
 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/07/03

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 6月号

P1010496.JPG

第十回 「そばの陣 じゅんさい」の巻

P1010483.JPG
P1010484.JPG
P1010485.JPG
P1010492.JPG

芦 野 朋 子

  一番店「そばの陣 じゅんさい」を今回は訪ねた。地元の人達には、うどんが大好評だ。なぜなら、この辺りでは、皆そば打ちが出来る。それだから、うどんである。
〈お品書き〉
  • そば(うどん)の陣セット 1000円
  •  〃      大盛り  1100円
  • 板そば           800円
  •  〃      大盛り   900円
  • 肉そば(温)        900円
  •  〃      大盛り  1000円
  • 肉うどん(温)       900円
  •  〃      大盛り  1000円
〈一品料理〉
  • じゅんさい(小鉢)      400円
  • にしん(甘露煮)       350円
 
 料亭で出される、じゅんさいは割と小さめだそうで、こちらのじゅんさいは大きい。店からは、じゅんさい沼が目の前に見える。店主は、喜んで帰ってもらえるか。そして、あの店に行って良かったと思ってもらえたら、と心掛けているそうだ。
 
 そば(うどん)の陣セットは、肉そばの汁でも頂けるし、冷たいつけ汁も付くのだ。そして、今日の付け合わせは、あいことこごみとおみ漬けの一品と、小鉢にはうるいとふを揚げた前菜が来た。お替わり、自由である。
 
 定休日は、不定休だが、冬期間(一月から三月)は休みである。営業時間は十一時から、十五時までだ。
 
 石沢ひさ子さんら、女性陣の優しさが感じられる店内は、素敵だ。そのお母さん達の打つそばとうどんだから、やはり旨いのだ。そば粉は自畑だ。何割かと聞くと、二、八ではないがちょべっと入っていると答えてくれた。そばとうどんの肉は、牛肉だ。それだけに、高級感がある。ウッディな店内で、そばを食べる。うーん、最高だ。
 
 天然物のじゅんさいに、コシのあるうどんそして、でわかおりのそばが良い。何と言うか、正直な店である。合い盛りもある。メニューには載せてはいない。
 
しかし、あるのだ。うどんとそば、どちらも食べたい。客の要望には、答える。忙しい時はさすがにそうはいかない。
 
 村山市民では、あろうがなかろうが、一度は入って欲しい名店だ。そこかしこに、女将の気配りが感じられる。そんな店であった。
 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/06/07

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 5月号

P1010496.JPG

第九回 「手打 三郎兵衛そば」の巻

P1010483.JPG
P1010484.JPG
P1010485.JPG
P1010492.JPG
P1010492.JPG
P1010492.JPG

芦 野 朋 子

  平成三年開店(今年で二十七年目)、平成八年からは、今の店主がそば屋になった。「手打三郎兵衛そば」の名物は、かいもちだ。それを、納豆と白ゴマで頂く訳だ。季節によっては、辛い大根下ろしが付く。(十一月~四月)冬の食べ物である大根を、楽しみにしておいて欲しい。
〈お品書き〉
  • かいもち      千円
  • 大根そば     千百円
  • 板そば      八百円
  • 鳥肉そば     八百円
  • 鳥肉つけ汁    二百円
  • ゲソ天    三百五十円
  • ビール    五百五十円
  • 日本酒    五百五十円
 
 店主である、高橋さんは「かいもち」は、出せば出す程に赤字と嘆く。本当にその通りだ。何しろ、三百g以上のそば粉が必要である。これは、旨かった。非常に弾力があって良い。家族で出掛けて、食べるも良し。食べ切れなかったら、家に持って帰ってみそ汁の具にだってできる。
 
 日大山形高校の野球部選手として甲子園に行った息子さんは、就職された。後継者は居ない。高橋さんは、それでも全く大丈夫な様子だ。やれるうちに、やっていくのだろう。と、漏らす。人間相手の商売で、高橋さんは御苦労された。そばを打つ。それは決して、スポーツでは無い。本来の楽天家だ。そして、何より頑張り屋さんだ。女将の牧子さんが支える。
 
 そばも、もちろん旨い。付け合わせは、日替わりでもないが、なかなかの名脇役達が付くのだ。そば粉の原料は、来迎寺だ。外一の割合で、要は百十パーセントの計算になる。
 
定休日は、火曜日だ。時間は十一時~十六時迄だ。
 
 風味を残す。そうする為に粉は、少々粗めだ。山形県は、そばの作付け面積が全国では、二、三番目と高い。冬の悪条件には負けない。風土が、人間を強くする。
 
 米の代替食として、キビやアワ。それから、麦やそばがある。そばがきは、そば粉に湯を加えて練ったものだ。本来であれば、人々の集まる場合に出されるハレの一品だった。対して、ケはそばだった。
だから、そばは気軽に食べられて良い。
 
 こちら、「手打 三郎兵衛そば」では、カイモチがある。そばがきをかいもちと、言う。のんびり村山市へ来て、お気に入りの店を見つけてみては、いかがなものだろうか。
 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/05/01

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 4月号

P1010496.JPG

第八回 「農村文化伝承の家 そば打ち道場」の巻

P1010483.JPG
P1010484.JPG
P1010485.JPG
P1010492.JPG

芦 野 朋 子

 農村文化伝承館とは、何か。斉藤辰義氏が運営管理するNPO法人「村山そばの会」が母体である。職員は三名である。高橋諭史さん、高杉千里さん、工藤英昭館長だ。ここでは、そば打ち体験、漬物や地元の伝統料理をつくる「料理教室」、ふるさと農園が開設される。農業展示室、生活展示室等が、併設している。そば打ちは完全予約制で、三日前までの連絡が必要だ。毎月第二・第四日曜日に開催されるサービスディとなっており、お一人五百円だ。
 
  • 料金表
  • 2名―10名 千百円(一人当たり)
  • 11名―20名 千円
  • 21名―40名 九百円
  • 41名―80名 八百円
 
開館時間は、午前九時から午後五時だ。休館日は、毎週水曜日だ。(水曜日が祝日の場合は翌日)こちらには、十四名のそば匠がいる。そば打ちの工程をご説明したい。
 
 木鉢に500gのそば粉を入れ、中央に穴を掘ってそこに230g水を加える。中央の水にかぶせるように外から粉を集めてくる。指先を使ってまんべんなくだ。力を加えず下から掘り起こすようにまんべんなく混ぜ合わせることがポイントだ。粘り気が出て来たら手を使い、握るようにしながらかたまりができたらほぐす。こねながら最適の固さを手でさぐる。この時の固さに応じて粉または水を加えることもある。ここでは数滴の水を加える。水加減はそば粉の状態や気温によって微妙に変化するのでその点も考慮する。さらにこねたら、一部を団子状にして固さを図り、最終的に決める。耳たぶより少し固い程度を目安にする。
 
 体重をのせて手のひら全体を使ってこね、一つの固まりになるようまとめていく。大きな固まりでまわりの固まりをくっつけて取る。一つにまとめる。延ばした時に生地の厚さが均一になるよう、体重をかけてこね、中の空気を抜く。奥から手前に折り込むようにして下に押しながらこねる。力は均等にかけること。ある程度一つにまとまったら、木鉢から、たいらな打ち台に移動して成型していく。打ち台の上で、さらにこの作業を繰り返す。
 
 「板そばの打ち方」は、「こね」「練り」「地延し」「延し」「たたみ」「そば切り」の六段階の工程が、ある。
 
 本誌『素晴らしい山形』の読者の皆さんには、ぜひ一度、農村文化伝承館を訪ねて、そば打ちに挑戦していただきたいものです。
 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/04/05

1 2 3  次へ 

このページのトップへ