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朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 12月号

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第四回 「手打ち(十割)そば ゆきむろ」 の巻

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芦 野 朋 子

 雪室とは、何だろうか。それは、赤塚信一さン率いるNPO法人袖崎雪室研究会約15名が誇る一大産物である。自然と科学が融合した、冷温貯蔵庫だ。まず入ってみた。特別ゲートなどは無く、管理者の赤塚さんが開錠する。赤塚さんは勇壮にぶ厚い扉を開けた。小さな事務室を抜け、次の扉へと進む。すっ、すごい。冷やりとする室温。それから並ぶ米俵である。床面積200㎡、へと雪室本体から、ダクトで空気を送り続ける。湿度70%、室温は5℃だ。まさに一大プロジェクトだ。
 
 最上川三難所そば街道4番店「手打ち(十割)そば ゆきむろ」は、その雪室で貯蔵された地元産の玄蕎麦を石臼で自家製粉。そば粉100%で、手打ちの「十割そば」を提供している店だ。だから、一年中おいしく食べられる。雪室の中で自然に熟成しているからである。
 
 板ソバ  700円
 大盛   900円
 小板そば 600円

 【冬季限定】
 鳥ソバ  800円
 大盛   1000円
 小盛   700円
 
 そばを冷たく、つゆを温めたつけ麺風もある。定休日は毎週水曜日だ。時間は11時から3時迄の営業だ。
 
 月曜日の午後2時過ぎ、編集長と二人で訪れ、板ソバと鳥ソバを頂いた。男臭い、男っぽい味であった。そのソバは、赤塚さんが、挽いて、打って、茹でる。それを奥さんの直美さんがお客様の許へと運ぶ。
 
 お客様の半数は宮城県からだという。それから福島や秋田の人達も来ているそうだ。赤塚さんの人柄、そして支える奥様、直美さんの人柄に心打たれる、そんなリピーターが大半だ。赤塚さんの雪室の未来にかける情熱、信念に人々が集まってくれる。それが、雪室の存在意義だ。ゆきむろのおそばは、間違いなく良いソバなのである。
 
 時代は変わりつつある。畑から大手が直接買い付ける。更に言えば、大金持ちが商売をする時代になったのである。しかし、TPPのシステムは、産物指定が制度だ。山形は、さくらんぼを作れ、宮城は米だ、と言う具合に産地を決定付けた上で、農業が始まる。大規模転作だ。それでは、農民の自由と夢が消失する。自分達の畑で、採れる蕎麦はもちろん野菜や果物は宝物なのだ。それを、させないでどうする。TPPが、世界的な食料危機への対応なのか。
 
 だが、しかし、わが村山市には雪室がある。雪室を活用する未来は無限に広がる。団結して、農家の自由を守り抜こう。それが、現段階での課題ではないだろうか。
 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2017/12/06

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 11月号

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第三回 「鴨料理・手造りそば あいかも会館」 の巻

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芦 野 朋 子

 美人女将で大繁盛。第三回を数える最上川三難所そば街道巡りは、あいかも会館の松田せつ子さんにスポットを当てました。こちらは、何と女性が、そばを打つと言った大変珍しいお店なのです。松田さんが打つそばは、キメの細かい美しいおそばなのです。ですから、温かい鴨汁にそのそばを入れて、まず頂くわけです。美味い。脂の乗った鴨は、絶品です。それがやはり、人気なわけです。私達が、普段食べられる肉、つまり食肉は、牛肉、豚肉、そして鳥肉です。いずれも食肉公社へ向けて、オーナーさん達が飼育したものです。肉の旨さと言う点では、牛肉にさえ劣らないのではないでしょうか。合鴨肉と言う食肉はメジャーではありません。ですから、鴨肉と言うものを食べたくて、ここに来る、あるいは来たいといった方々に支えられ、この会館が、存在しているのだなぁと強く感じました。堅いファン層でしょう。決して裏切りません。要するに、店を換えないと思われます。
 
 鴨料理の他に、いつも季節の料理を出す事にこだわっていらっしゃる松田せつ子さんです。春、夏、秋と季節の料理も味わえます。今は秋で、秋の味覚として、今回伺った時は、アケビの肉味噌焼きでした。
 
 鴨つけめん 一、一〇〇円
 温かい鴨鍋と板そばのセットになっています。鴨鍋の汁で食べます。
 山菜鴨南蛮そば 一、〇〇〇円
 温かい鴨汁たっぷりの山菜そばです。
 夏は、冷たい鴨南蛮そばです。 九〇〇円
 板そば 八〇〇円 ・板半盛り 五〇〇円
 鴨鍋 八〇〇円
 
 あいかも会館の建物は、ドラマ「おしん」の故郷である左沢の在、大鉢の豪農鈴木家の文政初期の建物と言われる居宅をこちらに、移築したとされています。高い天井、太く長い山毛欅の梁、そして栗の柱がその歴史を物語ってくれます。
 
 あいかも会館は創業四〇年、父親が夢を描いて、あいかも(カモとアヒル)肉を販売したかったのだそうです。松田せつ子さんの父親は、不動産業も営んでいて、温泉を復活させたかったのです。温泉は鉱泉という類いですので、18度しかありません。加温しなくてはなりません。時間を決めて、お客様に入ってもらっているそうです。アルカリ泉で、11ph(ペーハー)だそうです。
 
 お客様ですが、やはり仙台からのお客様が多いようです。土曜日などは、法事など地元の人たちの夜の宴会が始まります。いまは女将さんを手伝う形ですが、息子さん御夫婦が、いずれは店を継いでくれるでしょうというお話も聞かせてもらいました。
 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2017/11/09

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 10月号

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第ニ回 「手打蕎麦 おんどり」 の巻

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芦 野 朋 子

 東京都のフランチャイズの店のように二百円、三百円では出せない最上川三難所そば街道ですが、それでも自らの味を守りながら、日々精進しておるようです。現在、最上川三難所そば街道にはそば屋が十二軒、道場が一軒加盟しています。どこのそば屋さんも、極めたそばを出そう出そうと努力を重ねています。そこで、今回第二回目は、その最上川三難所そば街道振興会(山形県村山市)を取り仕切る親方(会長)をつとめる「おんどり」そばさんから、お話を聞きました。
 
 おんどりそばは、平成八年五月のオープンでした。店主の佐藤さんは、その頃何か面白いものを作りたくて仕方がありませんでした。そこで仲間たちと一緒に、この地域をもっと元気にすっべ、飲んだり遊んだりする場所を建てっべ(お風呂でも入って)ということで思いついたのがそば屋でした。そして、この辺にはないそば屋を目指して、お風呂とおそば、それにお部屋と山菜料理がセットになった、料理も出すそば屋を立ち上げたのです。
 
 修行したのは、大江町柳川温泉のソバ屋。半年間、冬の間通いました。外のソバを勉強して来たかったからだそうです。
 
 おんどりさんのおそばは、食べてみると箸を置く余裕が無い程に美味しいのです。誰でも、すぐにおんどりさんのファンになる事、間違いないです。それから、付け合せの三点盛りも、とても美味しく素晴らしい味わいなのです。このような田舎であっても、決して手を抜かずに作っていらっしゃるのだなあと感心します。
 
 おそばは、玄ソバから自家栽培しています。種を蒔いて、それが生育する過程を見守ります。楽なようで、農業は、三百六十五日ずっとです。それに、冬は三メートル位、雪が降るのです。山ノ内地区から見られる冬の風景は、冬の恐さを、教えてくれます。ですから山形県民は、寡黙だと言われるのでしょう。
 
 ちなみに、「おんどり」さんのメニューには、白いおそばの細打ちそばが、あります。どうしてこちらのメニューが出て来たのでしょうか。それは、きっと太いそばのちょっとだけ苦手な人向けではないでしょうか。太いそばは、食べ応えがあって美味しいんだけれども、白くてきれいなそばも食べてみたい人向けです。それは、おんどりさんだけの様です。
 
おんどりさんの店名は、その昔、近くにあった大鳥居から付けたのだそうです。そして、今は秋ですが、このような季節のドライブもまた最高です。誰が、何時行ってもOKなそば屋さんです。ぜひ気軽におそばを食べに出掛けませんか? そんな気持ちにしてくれる大きい人、佐藤和幸さんでした。
 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2017/10/06

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