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朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 10月号

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第14回「手打仕る あらきそば」の巻

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芦 野 朋 子

 看板に「手打仕る」とある。それは、あらきそばが開店以来守って来た伝統的な仕事だ。
〈お品書き〉

 そば

  •   うす毛利      九二〇円
  •   にしんのみそ煮付き 一、三二〇円
  •   1.5倍毛利      一、三八〇円
 
  そばに懸ける情熱が、素晴らしい。まず、地物を使用している。それから、製粉作業はそばを打つタイミングに合わせている。だから、タイムロスは無い。タイムロスが、そばを不味くしてしまうのだ。時間との勝負である。店主の又三さん(二代目)、光さん(三代目)、浩平さん(四代目)と、皆同じ型の、そば打ちだ。一番若手の浩平さんですら、今年で十年以上の経験者だ。それぞれの時代に、それぞれが思い描くそばを造り出し、生み出して来た。そんな三人衆だけに、地元からの信用も厚い。
 
 それから、にしんだ。これまた絶品である。やわらかくて、風味がある。素朴な品ではあるが、人気だ。にしんは、地酒と一緒に飲んだり食べたりしたい。
 
 家族経営の店だ。そばを煮るのが真弓さん。そばは、打ちたて、ゆでたて、である。ゆえに非常に旨い。「旨い」という表現が一番合っているし、何物にもかわらない味という気がする。味わい深いそば、そして奥ゆかしい味わいのにしんに、香の物。あらきそばの面々が作り出す夢のそばだ。そのように味わえる。
 
 これまでも、これからもそばの人気は続いてゆくのだろう。そば畑に真っ白い花を咲かせている。9月は、そば畑が見頃である。そのそば畑の実が収穫され、そばになるのが、11月である。11月からの本当においしいおそばが、新そばである。誰も彼もそばを目指し、全国からファンが集まってくる。そして、そば屋はどっかど(安心)する。ファンは満足して帰る。
 
 ところで、そば人口に占める男女比は、どのようになっているのだろうか。客層は、やはり、男性客が圧倒的だ。野武士のようなそばに食らいつく客人。おぉ。誰もが、あらきそばに入れば、野武士のようになってしまうのである。
 
 今回各店を取材してみて、村山市の底力、そしておそば屋さんの変わらない熱意、そういったものに直に触れることが出来まして、感動、感動の一ページを沢山書かせてもらった。本当に良い思い出になった。ありがとう、最上川三難所そば街道のそば店の皆様。これからも、よろしく。
 

 

 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/10/04

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 9月号

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番外・楯岡市街地 「そば処 ほしな」の巻

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芦 野 朋 子

 湯野沢出身の御主人が出す、「旨い店」だ。そこは、そば処ほしなである。大変人気が、あるそうだ。客も、いつも満員である。そして、やっぱり御主人の人柄である。一生懸命である。楯岡の一等地に、その店はある。
〈お品書き〉

 そば

  •   冷たい肉そば   650円
  •   冷たい肉そば   750円(げそ付き)
  •   もりそば     650円
  •   げそ天もりそば  750円
  •   げそ天ざるそば  800円
  •   板そば      1100円
  •   (大盛150円増し)
 
 おすすめは、冷たい肉そばだ。清涼感があって、コクがある。「ああ、こりゃ旨い。」とつい口に出してしまう程だ。肉とそばの、相性が良い。そして、ゲソ天である。旨い。その一言以外、言葉が見つからないのである。
 
 りんどうという店を紹介してもらった。おすすめのコーヒー店だそうだ。
 
 『そば処 ほしな』さんの定休日は、日曜だ。それから、不定休でもある。営業時間は午前十一時から、午後二時半頃までである。ゆっくり出掛けられる事、請け合いだ。
 
 村山市は、人が少ない。しかし、それも良いのではないか、と御主人は言う。優しそうな保科さんである。同時に頑固職人でもある。こちらのお店の美味しいそばを食べて、まだまだ暑い夏を乗り切ろうではないか。やはり、元気の源は、食事にありそうだ。バランスの良い食事が、健康を作る。そして、毎日の生活が出来る。何と有難い事だろう。
 
 冷たいものを、夏場はどうしても食べたい。そばであれば、うれしい。冷たいそばは、温かいそばよりも、夏に限って言えば、ずっと旨いはずである。季節が過ぎて、秋や冬になれば、温かいそばという食べ物も、また再び人気が出て来るのである。
 
 センスの良い店で、丸太が机で、椅子も木製だ。そば店には珍しく、ハイカラである。ちなみに、そばの話に戻ると、もりとざるの違いは皆さんご存知だろうが、ノリがふりかけてあるか、ないかだそうだ。保科さんが、教えてくれる。こちらのそばに、似つかわしく正々堂々とした人物である。
 
 読者の方々も、ぜひ村山市におこしの際は『そば処 ほしな』へ、足を運んで頂けたら幸いである。決して損は、させないからだ。

 

【そば処 ほしな】
住所:村山市楯岡五日町四-十六
電話:0237-55-7555

 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/09/03

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 8月号

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番外・楯岡市街地 「和工房 そばのみ」の巻

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芦 野 朋 子

 休日には、茶を立てるオーナーがそば屋を始めて、もうすぐ16年になる。村山市の良い所は、バラがある。そして、そば屋がある。
〈お品書き〉
  •   もりそば   七五〇円
  •   板そば    一、〇〇〇円
  •   食べ比べ   一、〇五〇円(そばのみ風)
  •   冷たい肉そば 九〇〇円
  •   鳥天セット
  •   一番人気 そばのみ膳  一、一〇〇円
  •   もりそば+そばがき揚げ+冷たい肉そば
  •   なでしこ膳 女性限定 九〇〇円
  •   もりそば(一五〇g)そばがき揚げ
  •   そばランチ 平日限定 八五〇円
  •   もりそば+いなり2個

 副菜

  •   そばがき揚げ(汁にわさび)三八〇円
  •   野菜の天ぷら 四〇〇円
  •   とり天(やわらかい若鳥胸肉)四〇〇円
  •   にしん(身がきにしんの味噌煮)三八〇円
  •   そばのみ風ピザ 七五〇円
 
 それから、甘味もある。オーナーは、こちらの店を和カフェにも、したいのだそうだ。ガレットを焼いては、どうだろうか。夢は尽きない。そして、おすすめの喫茶店を教えてくれた。そばのみから、30秒の場所だ。ばいせんはうすNISHIが、良さそうに見える。
 
 そばのみの、由来は、そばだけ、そばしかないに通じる。ラーメンやうどんは無い。そのそばが、実に旨いのである。今回は、食べ比べと、そばのみ膳を頂いた。食べ比べは、細いそば、それと太いそばの両方が出て来る。どちらも甲乙付け難いのである。細いそばは、うまくて、いくらでも食べられる。太いそばは、あらっぽくてうまい。それから、そばのみ膳は、肉そばが油っこくてうまい。実に、若い人達に受けそうである。きんぴらごぼうと、きゅうりの付け合せもあった。そして、食後のコーヒーまで出してくれる。平日は、サービス品であるが、土曜・日曜は二〇〇円だ。
 
 オーナーは、土建会社を持っている。道路の圧を測ったり、地質調査等を請け負っている。これから、様々な発展を遂げる。
 
 ちなみに、そばのみは定休日が、月曜と火曜だ。それ以外の日にちは、11時30分から14時迄だ。お昼の営業だけだ。時間が合えば一度は行ってみたいそば屋だ。
 
 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/08/07

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 7月号

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第十一回 「くれない苑」の巻

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芦 野 朋 子

  昭和四七年創業、田舎料理とかいもち専門店「くれない苑」を、今日は訪ねた。こちらでは、ご法要などでも利用が可能である。まず、始めに料理を紹介したい。
〈お品書き〉
  • 松コース 三、一五〇円
  • 竹コース 二、一〇〇円
  • 梅コース 一、五〇〇円
 
 今回は、一番リーズナブルな梅コースを堪能した。それでも、品数は、少なくはなかった。ワラビ、もずく酢、タケノコの梅じそ和え、おみ漬け、大根の漬け物、昆布巻きに麩とさやえんどうの煮物、それにかす汁である。かいもちには、エゴマと、くるみのタレが付く。そして、納豆と大根のしぼり汁でも頂ける。それだけでも十分なのだが、更に上のコースもある。それらには、魚等が付くようになる。もちろん、品数が増える。それだったら、決して高くはないはずだ。
 
 村山市ではそばがきのことを「かいもち」と呼び、かいもち専門店「くれない苑」では、かいもちに素朴な田舎料理を添えたコース料理を出している。田舎でしか味わえない、コース料理だ。自家製の野菜が似合う。現在まで伝わる「そば文化」と同じく文化である。
 
 営業時間は、十一時から十四時までだ。夜は、完全予約制である。定休日は、火曜だが祝日の場合は営業日だ。女将さんの、笑顔と元気に、ぜひ触れて欲しい。それから、何と言っても、女将である森千佳子さんは、エネルギッシュである。創意工夫のある品々に、感激する。それから、立地がとても良くて、景色が素晴らしいのだ。最上川と村山盆地を一望出来る。
 
 かいもちと言うのは、昔の言葉である。江戸時代に入って、麦切りやそば切りと言った。それから、そばがきになった。女将は、言う。「作り立てが一番おいしい。」だから、コースの順番では、お待たせするようになるけれども、一番最後にお出しする。
 
 村山地域では自然環境や気候条件が厳しい。それだけに山間地や荒れた土地、涼しい気候でもよく育つそばを栽培していた。それを米の代替食として食べていたのだ。粉にしておかゆに混ぜたり、湯を加えて練った。それが「かいもち」である。こねた生地を延ばして細長く切るそばは、農作業の合間など日常食として食べられた。「かいもち」は、客人が来た時など、「ごちそう」として振る舞われたのである。
 
 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/07/03

朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 6月号

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第十回 「そばの陣 じゅんさい」の巻

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芦 野 朋 子

  一番店「そばの陣 じゅんさい」を今回は訪ねた。地元の人達には、うどんが大好評だ。なぜなら、この辺りでは、皆そば打ちが出来る。それだから、うどんである。
〈お品書き〉
  • そば(うどん)の陣セット 1000円
  •  〃      大盛り  1100円
  • 板そば           800円
  •  〃      大盛り   900円
  • 肉そば(温)        900円
  •  〃      大盛り  1000円
  • 肉うどん(温)       900円
  •  〃      大盛り  1000円
〈一品料理〉
  • じゅんさい(小鉢)      400円
  • にしん(甘露煮)       350円
 
 料亭で出される、じゅんさいは割と小さめだそうで、こちらのじゅんさいは大きい。店からは、じゅんさい沼が目の前に見える。店主は、喜んで帰ってもらえるか。そして、あの店に行って良かったと思ってもらえたら、と心掛けているそうだ。
 
 そば(うどん)の陣セットは、肉そばの汁でも頂けるし、冷たいつけ汁も付くのだ。そして、今日の付け合わせは、あいことこごみとおみ漬けの一品と、小鉢にはうるいとふを揚げた前菜が来た。お替わり、自由である。
 
 定休日は、不定休だが、冬期間(一月から三月)は休みである。営業時間は十一時から、十五時までだ。
 
 石沢ひさ子さんら、女性陣の優しさが感じられる店内は、素敵だ。そのお母さん達の打つそばとうどんだから、やはり旨いのだ。そば粉は自畑だ。何割かと聞くと、二、八ではないがちょべっと入っていると答えてくれた。そばとうどんの肉は、牛肉だ。それだけに、高級感がある。ウッディな店内で、そばを食べる。うーん、最高だ。
 
 天然物のじゅんさいに、コシのあるうどんそして、でわかおりのそばが良い。何と言うか、正直な店である。合い盛りもある。メニューには載せてはいない。
 
しかし、あるのだ。うどんとそば、どちらも食べたい。客の要望には、答える。忙しい時はさすがにそうはいかない。
 
 村山市民では、あろうがなかろうが、一度は入って欲しい名店だ。そこかしこに、女将の気配りが感じられる。そんな店であった。
 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/06/07

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