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朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り 7月号

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第十一回 「くれない苑」の巻

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芦 野 朋 子

  昭和四七年創業、田舎料理とかいもち専門店「くれない苑」を、今日は訪ねた。こちらでは、ご法要などでも利用が可能である。まず、始めに料理を紹介したい。
〈お品書き〉
  • 松コース 三、一五〇円
  • 竹コース 二、一〇〇円
  • 梅コース 一、五〇〇円
 
 今回は、一番リーズナブルな梅コースを堪能した。それでも、品数は、少なくはなかった。ワラビ、もずく酢、タケノコの梅じそ和え、おみ漬け、大根の漬け物、昆布巻きに麩とさやえんどうの煮物、それにかす汁である。かいもちには、エゴマと、くるみのタレが付く。そして、納豆と大根のしぼり汁でも頂ける。それだけでも十分なのだが、更に上のコースもある。それらには、魚等が付くようになる。もちろん、品数が増える。それだったら、決して高くはないはずだ。
 
 村山市ではそばがきのことを「かいもち」と呼び、かいもち専門店「くれない苑」では、かいもちに素朴な田舎料理を添えたコース料理を出している。田舎でしか味わえない、コース料理だ。自家製の野菜が似合う。現在まで伝わる「そば文化」と同じく文化である。
 
 営業時間は、十一時から十四時までだ。夜は、完全予約制である。定休日は、火曜だが祝日の場合は営業日だ。女将さんの、笑顔と元気に、ぜひ触れて欲しい。それから、何と言っても、女将である森千佳子さんは、エネルギッシュである。創意工夫のある品々に、感激する。それから、立地がとても良くて、景色が素晴らしいのだ。最上川と村山盆地を一望出来る。
 
 かいもちと言うのは、昔の言葉である。江戸時代に入って、麦切りやそば切りと言った。それから、そばがきになった。女将は、言う。「作り立てが一番おいしい。」だから、コースの順番では、お待たせするようになるけれども、一番最後にお出しする。
 
 村山地域では自然環境や気候条件が厳しい。それだけに山間地や荒れた土地、涼しい気候でもよく育つそばを栽培していた。それを米の代替食として食べていたのだ。粉にしておかゆに混ぜたり、湯を加えて練った。それが「かいもち」である。こねた生地を延ばして細長く切るそばは、農作業の合間など日常食として食べられた。「かいもち」は、客人が来た時など、「ごちそう」として振る舞われたのである。
 
 

 

カテゴリ:朋ちゃんの「最上川三難所そば街道」巡り | 情報更新日:2018/07/03

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